甲南大学には、1週間から10日程度のスケジュールで実施されるエリアスタディーズという短期留学制度があります。毎年多くの学生たちが、この制度を利用して本格的な国際交流への第一歩をスタート。ここでは、その体験談をご紹介します。
予想以上に都会だったシンガポール
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チャンギ空港に到着して、想像よりも都会的な風景に驚き。「ホーカー」と呼ばれる屋台街での夕食は、日本円で200~400円程度という安さ!
現地の国立大で動物実験に挑戦
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シンガポール国立大学(NUS)のメディカルラボへ。動物実験の説明を受けてから演習に参加し、ラットへの麻酔注射など初めての実験に緊張しつつも挑戦。
海外で活躍する甲南卒業生と懇親会
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午前中は、シンガポール甲南会(シンガポールで働く甲南卒業生の会)の方々と懇親会。海外で活躍している先輩たちと話すことは大きな刺激に。
自由行動でさまざまな観光スポットへ
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シンガポールの繁華街であるオーチャードロードを散策。午後からは観光施設として国家的に開発されているセントーサ島へ。ビーチでは野生のクジャクに驚き!
院生の研究発表で質疑応答にも参加
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NUSのメカノバイオロジー研究機関を訪問してからNUSとデューク大が共同設置している医学大学院で院生プレゼンに参加。勇気を出して英語で質問も。
日本文化をテーマに英語でプレゼン
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南洋理工大学(NTU)を施設見学してから、「ゆるキャラ」をテーマに英語でプレゼンテーション。日本では自治体が広報に活用していることに大きな反響が寄せられた。
アラブ圏の文化もリアルに体験
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台風の影響でフライトが遅れた時間を利用してアラブストリートへ。日本ではなじみのないアラブ圏の文化に触れられて、すごく刺激的な時間が過せた。
海外の研究環境に触れて、自分のキャリアを磨く意欲がわきました。
海外経験は知見を広めるうえで重要だという確信をずっと持っていたので、思い切ってエリアスタディーズに参加しました。個人旅行ではなかなかできない経験ができ、ほんとうに良かったと思います。英語が得意ではないので現地の学生とのコミュニケーションなどでたくさん恥をかきましたけど、だからこそもっと勉強する気になり、海外の文化や生活にも興味がわきました。なにより、国として研究開発への投資が盛んなシンガポールの環境に触れて、自分もキャリアを磨くために大学院をめざそうかと考えるようになりました。総合的に考えて、とても充実したプログラムだと思います。
バンコクから目的地のチェンマイへ
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バンコク経由でチェンマイ国際空港へ。タイの学生たちが出迎えてくれて、チェックイン後の夜にはショッピングモールでいっしょに食事しました。
タイの文化について英語で授業
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広大なキャンパスをクルマで案内してもらってから、タイの文化や農村の現状について英語で授業。夜はタイの伝統舞踊を見ながらウェルカムディナーです。
英語での授業にも慣れて深まる関心
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タイ文化の授業は、伝統的な焼畑農法が少数民族への偏見につながっているなど考えさせられる内容でした。午後は主にわさびやソース類等の製造販売や輸出入をしている日タイ合弁企業を訪問。
現地NGO訪問と学生との交流
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校舎建設や運営などで少数民族の子どもたちに教育支援している日本人のNGOを訪問。午後からは、チェンマイ大学の学生たちとの交流会。
日本では考えられない象乗りを体験
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象の飼育体験として飼育施設を訪問。象の背中に乗りながら約2時間かけて山道を散策したり、一緒に水浴びをしたりして忘れられない経験になりました。
現地大学生の案内で地域最大の市場へ
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午後からチェンマイ市街を見学。チェンマイ大学の学生に案内してもらってタイ北部最大と言われるサンデーマーケットを見学し、そのスケールに感動しました。
日本とは大きく異なる仏教文化に驚き
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あらためてチェンマイの寺院をめぐり、極彩色で絢爛豪華な仏像など日本とはぜんぜん違う仏教文化に驚かされました。午後から空港に向かい、日本へ。
国際法や国際政治の講義が、留学後は身近に感じられるようになりました。
法学部なので、あまり海外留学とは関係がないかなと思っていたんですが、このエリアスタディーズで考えがまったく変わりました。たとえば国際政治の授業などでも、海外の文化に触れた後では他人ごとのように思えないんです。できればヨーロッパにも海外留学したいと思うようになりました。また、今回の短期留学で3、4年生の先輩たちと知り合いになれたことは大きかったですね。わたしはクラブに入っていないので、就職活動の経験談とかいろいろと話を聞けたのは有意義でした。帰国してからも、このときに仲良くなった人たちを通じて他学部に友人の輪が広がり、キャンパスライフがさらに充実しました。
もっと気軽に海外を体験してみる。本格的な国際活動も、まずはそこから。
エリアスタディーズとは、国際理解へのきっかけをつかむことを目的とした1週間~10日間程度の短期留学体験型集中科目です。夏期・春期休暇期間を利用して、現地では、大学教員による講義・演習、企業訪問、学生との交流、フィールドワークなどをおこない、国際社会を多面的に学習。また、短期間での学習効果を高めるため、あらかじめ必要な知識を学んでおく事前授業や、帰国後にレポート作成やプレゼンテーションをおこなう事後授業も実施します。さらに、エリアスタディーズでは担当教員が成績を評価し、キャリア創生共通科目「エリアスタディーズⅠ~Ⅸ」(2単位)の単位としても認定されます※。ここでの国際経験を、本格的な国際活動(長期留学、国際ボランティア・インターンシップ、グローバル企業への就職など)につなげた学生も多数います。
※入学年度および学部学科によって異なるので事前に確認してください。