大学受験という大きな関門に挑まれている受験生の方々。
いまこのメッセージを目にしているということは、甲南大学に興味や関心を抱いてくれているのだと思います。
受験勉強を越えた先に待つ大学生活への夢をふくらませ、少しでも励みとしてもらうためにも、この甲南大学での学び、キャンパスの特長、魅力についてご紹介します。
甲南大学の母体である甲南学園が創立されたのは1919年。
甲南の教育には100年以上もの伝統があります。創立者である平生釟三郎が掲げたのは「人格の修養と健康の増進を重んじ、個性を尊重して各人の天賦の特性を啓発する人物教育の率先」という教育理念でした。一人ひとりの個性を尊重することが、そのまま才能を伸ばすことにつながる。画一的な詰め込みではないこの考えは、当時においてもめずらしく、「人物重視の教育」の実践こそが、日本の経済界に数多くのリーダーを送り出してきた甲南の教育の原点となっています。
甲南大学は「ミディアムサイズの総合大学」という特長をもっています。人文科学から社会科学、自然科学まで、8学部14学科、4研究科12専攻という幅広い教育・研究分野を有する総合大学です。
それでいて、1クラスあたりの受講者を150名以下とするなどの取り組みにより、きめ細かな学生支援、“顔がわかる少人数教育”を推進しています。一人ひとりの個性を尊重するという創立以来の教育理念により、このキャンパスが創りあげられました。
この個性的な学習環境を最もよく活かしているのが、甲南大学独自の共通教育での学びです。大学において高度な専門教育・研究をおこなうことはもちろん重要です。けれども身につけた知識や技能を社会で活用するには、より広範な知見や視野も必要です。
そこで、大学の学びへの導入となるとともに、専門分野以外の知識や素養を身につける「基礎共通科目」、法律・会計・財務・マネジメント・ITなどの実務能力を修得する「キャリア創生共通科目」などを開設しており、入学した学部学科に関わらず選択できます。
さらに、こうした共通科目以外にも、語学力・国際力・行動力を備えたグローバル人材として成長できる「融合型グローバル教育」、自治体や企業と連携して実践的な問題解決能力を養う「地域連携・ボランティア教育」、スポーツを通じて心身の健康に理解を深める「スポーツ健康教育」などがあり、学問の境界、学部学科の枠を超え、全学の教職員、学生が融合して取り組み、社会で活躍できる実践力を磨いています。
これらは、総合大学として高度な専門教員を幅広く擁しており、しかも学生一人ひとりとつねに身近に接することができるサイズの甲南大学だからこそ、可能なカリキュラムです。
受験生の方々にとって、大学への合格はとても大きなゴールかもしれません。けれど、ほんとうに大切なのは、社会に出てからいかに自分らしく生きるか、また、地域や社会のなかで他者と生きていくかです。そのための学生生活の集大成が大学生活の4年間です。
いまは漠然としている目標への道筋を確実なものとする。あるいは、まだ知らない自分の価値に気づいて新たな夢を見つけだす。いずれにせよ未来には、まだまだ無限の可能性が広がっています。つねに広い視野を持ちながら、個性という力を磨ける「人物教育」を通じて、甲南大学はあなたの未来の成長を実現します。