高校時代、3週間ですがオーストラリアに留学したんです。今までとはまったく違う環境で生活することの刺激はすごく大きかったですね。けれど、自分が伝えたいことをなかなか伝えられないもどかしさがあり、短い期間ではそれを克服できなかった。それがとても残念で、大学に入ったら絶対に1年間の長期留学をしようと心に決めていたんです。甲南大学を選んだのも、1年間留学しても4年間で卒業できるというシステムにひかれたからでした。留学先で取得した単位を甲南大学の単位に換算することで、留年することなく卒業できるというのはすごく魅力ですよね。
入学後はまず「留学のための英語集中コース」(※1)を選択。スケジュールはハードですが帰国後の単位取得が楽になりますし、ほぼ英語オンリーの授業なので留学先での講義の予習にもなると思います。またTOEFL ITP(団体向けTOEFLテスト)を受験することで、いまの自分の英語力を正確に把握できるんです。わたしはリスニングが苦手だったので耳を慣らすため、寝る前にかならず英語のスピーチ動画を観たり、甲南大学の国際交流プログラムのひとつであるランゲージパートナー(※2)に応募したりしました。あとは留学したい大学の合格基準をクリアするため春休みや夏休みのTOEFL iBT対策講座(※3)も受講しましたね。
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留学のための
英語集中コース※1通常2年間かけて履修する「College English 科目」「中級英語科目」を1年次から2年次前期までの1年半の期間に週4回集中的に履修して、短期間で英語力を向上させ、留学をバックアップするコースです。
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国際交流プログラム
ランゲージパートナーをはじめ、留学生と学内交流するHOP、学内や短期で留学体験できるSTEP、中・長期留学にチャレンジするJUMPという3ステップで留学を身近にします。
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ランゲージパートナー※2
甲南大生と留学生がペアになり、言語や文化を教え合い交流するプログラム。会う時間や場所などはお互いに相談して決めることができるので、気軽に国際交流が続けられます。
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春・夏休み
TOEFL iBT対策講座※3夏休みと春休みには9日間・1日4時間半の「TOEFL iBTテスト対策講座」(別途受講料2万円)を開講。その他、留学のための英語集中コースの学生には、年1回2万円の受験料補助(iBT 45以上)制度があります。
3年生の9月からニューヨーク州立大学バッファロー校に1年間留学できることになったのですが、いざ留学するとなると書類などの準備もたいへんなんですね。申請書類の記入や提出はもちろん渡航チケットの手配や保険加入など、ひとりでは途方に暮れるところでしたが甲南大学の国際交流センターのサポートのおかげでなんとか完了できました。あとは出発日を待つだけなので、留学を経験した友人から情報を集めたりしています。「洗濯ネットは持っていけ」とか「すき焼きのタレは便利な調味料だ」とかね。それと海外で日本のことを質問されたときのため、いろいろなところに国内旅行をして見聞も広めてきました。
長期留学から帰ってきた先輩たちを見ていると、語学力がものすごく上達しているのはもちろんのこと、海外経験のおかげでみんな成長しているなあと感じるんですよね。わたしも、この留学というチャンスを通じてコミュニケーション力も磨きたい。そのためにも留学先ではアクティブに行動するつもりです。
現地の授業は想像以上に大変。私は交換留学だったので、英語の他に専門科目を履修して、単位を取る必要がありました。経済学はもちろん、国際政治、社会学、国際ビジネスの授業を受けましたが、授業や課題が大変で、とにかく勉強しました。アメリカの授業は実践的で、グループワークやディベートが多く、授業中に意見を述べることが“参加している”とみなされます。言葉の壁がある分、現地の学生よりも勉強に何倍も時間がかかり、泣きそうになったこともありました。慣れてくると授業が楽しくて仕方ありませんでしたけど。
授業以外で印象に残っているのは、学生団体の舞台劇にダンサーとして立ったこと。勉強に追われる中、本番2週間前はHELL WEEK(地獄の2週間)と呼ばれるほど過酷な練習が続き、ストレスが溜まることもありましたが、舞台は成功をおさめ、本当に充実した体験になりました。顔写真入りのプログラムや、名前入りのスタッフTシャツは今でも宝物で、見るたびに嬉しさと仲間への感謝が込み上げます。さらに、私のダンスや練習への貢献に対して、表彰していただいたことには、本当に感激しました。
将来は日本と海外を行き来できるようなビジネスウーマンとして働きたい。「あの生活をできたのだから、なんだってできる」と自分の行動に自信がつきました。いい成績を取れたり、自分の意見や質問内容を評価されたりする達成感はその苦労があってこそ成り立っていると強く感じます。また、多種多様な国籍の友人に触れ、他者を理解する力や努力を惜しまない姿勢、自己表現力、説得力など留学で学んだことは必ず将来の役に立つと思っています。