おしゃれな街・神戸の私立大学として100年の伝統を持つ甲南大学で、充実の学生生活を送りませんか。

  • 新着情報 NEWS

    新着情報

    上級英語グローバル・トピックスI

    2016年11月08日(火) 共通教育新着情報
     このクラスでは、国際社会で起こっているグローバルな問題をBBCニュースや英字新聞で学び、自分の意見をまとめ、英語で口頭発表する技能を伸ばします。積極的に意見交換をし、目標言語による学びの共同体を目指しています。教師による一方的な講義は避け、地球市民教育の基本的な理論と方略について、学習者中心で双方向の質疑応答等のプロセスを重視しながら学びます。授業の後半では学生が実際に各テーマについて調査した内容を英語で発表し、皆で討議します。
     授業では、欧米の提携大学から来ている留学生、国連やその他の国際機関で活躍する卒業生、さらにアジア・アフリカ出身のJICA研修員を招待し、英語の発表を聞いて、英語で意見交換もします。国際英語によるプレゼンテーション能力は社会人として、また、地球市民としても一生の財産です。
     この授業で学ぶテーマは、日本文化論、人類愛、児童労働、少年兵、国際平和、アジア太平洋戦争、核問題、人類の共生と共存、持続可能な開発、国際NGO、国境なき医師団、Oxfam, 人間の連帯感などです。各学期の最後には、英語でリサーチペーパーを書き、それを基にプレゼンテーションをしてクラスの仲間と共有します。


     
     この写真は南スーダン出身のJICA研修生Mayen君に甲南生が質問をしている場面です。南スーダンは20年以上の内戦の末、スーダンから独立した世界で一番若い国です。しかし、今も大統領派(35%の部族)と副大統領派(15%の部族)の新たな内戦が続いています。Mayen君は南スーダンにおける64の部族が伝統文化・スポーツ・芸術の交流を通して、部族間の対立や憎しみを越えて、南スーダン国家として連帯することを目指しています。Helping Hands(NGO)のプログラム・ディレクターとして平和構築のために努力しておられます。日本では平和学、議会制民主主義・平和憲法などを学んでいます。小学校の時は内戦で教育の機会に恵まれず、中学・高校時代の7年間はケニアに逃げて、国連の難民キャンプで生活しました。平和構築の夢を外国語としての英語で熱く語るMayen君から甲南生は多くを学び、英語で積極的に質疑応答をしています。Peace building is a process of partnership among NGOs, UN Organizations, governments and local communities. (Koji/国際言語文化センター教授 中村耕二)