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KONAN NEWS WEB No.3 圧倒的少人数教育の推進−“顔のわかる”少人数教育実現に向けて−
2015年11月26日(木) 共通教育新着情報
みなさんは大学の授業にどのようなイメージを持っているでしょうか? 白衣を着て研究していたり,または教員と学生が議論しているようなイメージでしょうか?
これまでにみなさんが大学訪問やオープンキャンパスで説明を受けた大教室も授業で使われます。その大きさに“高校とは違う!”という印象を持っているかもしれません。
これまで日本の大学教育では、教員から学生に一方的に知識を伝えることが標準的な形でした。多くの大学が 300 人規模や 500 人規模という大教室を備えているのは、そのためです。しかし複雑な現代社会で活動するためには、自分で課題を発見し、解決方法を考える力が必要になります。そのため大学の授業においても、単なる知識の教授に止まらず、学生が自ら考え行動することを促すことが必要になってきています。
甲南大学は、旧制高校の伝統を継承する中規模総合大学であり、教員と学生の距離が近いことを大切にしてきました。この伝統を生かし、文系学部のゼミや理系学部の研究室では、教員が学生一人ひとりを知っている、“顔のわかる”少人数教育を実施してきました。
こうしたゼミや研究室だけでなく一般の講義においても、教員と学生の双方的なコミュニケーションが成立し、学生の授業参加が深まるような、学習環境の整備が重要であると私たちは考えています。
甲南大学では「圧倒的少人数教育の実現」という目標を掲げ、2016年度より,1年次向けの授業1クラスの受講生を原則150名以下とします。そして、甲南大学で行われるどの授業においても受講生が100 名以内になることを最終的な目標として、段階的に少人数教育を進めていきます。
(文責・教務部長 三上和彦)
*少人数教育などを含む共通教育の全体像は、NEWSLETTER No2「圧倒的少人数教育の推進 ―甲南大学の新機軸(2)― アクティブラーニング と “顔のわかる”少人数教育」を御覧ください。