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    企業とともに社会貢献活動 ~甲南大学生が地元中学生に「ぼうさい授業」~

    2019年4月15日(月) 共通教育新着情報

     2019年3月13日(水)に甲南大学カフェパンセで、神戸市立魚崎(うおざき)中学校2年生185名を対象に、「ぼうさい授業」を実施しました。東京海上日動火災保険株式会社が、災害について中学生に理解を深めてもらうために取り組んでいる社会貢献活動で、その授業の一部を甲南大学生8名(経営学部,理工学部,知能情報学部の1年生)も担当しました。
     
     「平時における災害の備えの重要性」をテーマに、約6か月かけて甲南大学生が体験型学習(ワークショップ)の企画・構成しました。授業の前半は、甲南大学の岡村こず恵特任准教授による六甲山系の成り立ちと災害の歴史の講義の後、東京海上日動火災保険株式会社の方から洪水災害の説明をしていただきました。その後、甲南大学生8名によるカードを使った非常用持ち出し袋の中身を考えるグループワークや、土砂災害や高潮の解説、防災マップの作成を行いました。
     
    「平時における災害の備えとは」
     非常用持ち出し袋のグループワークでは重さや季節などの条件を与え、グループごとに非常用持ち出し袋の中身を話し合ってもらいました。10㎏という制限の中で、非常時に本当に必要なものは何かグループで話し合ってもらいます。中学生からは「家に帰ったら非常用持ち出し袋を準備する」という感想を受けました。また、防災マップのグループワークでは魚崎地域の水害が起こった際に危険性が高い場所(浸水地域やアンダーバス)や活用できそうなまちの資源(高層の建物や公衆電話など)を地図に書き込んでもらいました。大学生が事前に行った魚崎フィールドトリップ(現地調査)の写真を用いて解説をしたところ、「公衆電話の場所を事前に確認しておく」や「家族で災害の種類ごとに避難する場所を相談する」など災害の備えに関する意見が寄せられました。
    「運営する難しさ」と「神戸市危機管理室訪問や企業との共同企画の学び」
     このプロジェクトで一番難しかったことは、ワークショップの運営です。約40グループという大規模なグループワークであったため、常に全体を把握することやメンバー間での連携を取ることを意識し、協力する大切さを改めて実感することができました。そして、神戸市危機管理室での事前学習や東京海上日動火災保険株式会社でのプレゼンテーションでは、防災やリスク管理の専門家として多様な角度からの助言をいただくことができ、高度な防災の知識を学ぶことができました。また、活動中に様々な壁にぶつかりましたが、甲南大学地域連携センターのサポートにより乗り越えることができました。今回のプロジェクトで学んだことを、地域に貢献する活動で活かしたいと考えています。
    (チームを代表して 経営学部経営学科1年生 廣友星菜)
     
    <「ぼうさい授業」2018秋学期メンバー>
    甲南大学経営学部1年生 齋藤 大樹、杉本 蒔世、平﨑 新、廣友 星菜
    理工学部1年生 佐藤 由奈
    知能情報学部1年生 地道 邦顕、団野 和貴、三船 峻也
    指導教員:共通教育センター特任准教授 岡村こず恵