新着情報
大学生が社会に変化をもたらす
2021年10月26日(火) 地域連携新着情報 共通教育お知らせの一覧今回私たちが「関西湾岸SDGsチャレンジ」として取り組んでいるのは、徳島市の万代(ばんだい)中央ふ頭エリアの取り組みを起点に、「ダイバーシティ」や「インクルージョン」の視点を生かしたまちづくりを考えることです。ダイバーシティとは多様性、インクルージョンとは包括性のことをいいます。つまり、性別や年齢にとらわれずに、誰もが活躍できる社会づくりのことです。
これらのヒントを得るために、フィールドワーク(現地調査)にて、次の3つの団体に、聞き取り調査をしました。万代中央ふ頭のまちづくり活動を進めているNPO法人アクア・チッタ、フードロス問題などの環境保全にも関心が高いカフェベーカリー店PenFork(ペンフォーク)、宅配や子ども食堂などを運営しながら障害のある人もない人もともに生きる社会を目指すNPO法人Creer(クレエール)です。団体や事業者が展開している活動はそれぞれですが、目指しているゴールには共通点があります。それはこの万代中央ふ頭エリアにおける地域活性化であり、誰もが活躍できる居場所づくりです。
万代中央ふ頭エリア
万代中央ふ頭は新町川の下流水辺地域に位置し、50年ほど前には港湾物流の中心でした。しかし、船舶が大型化して他の港に拠点が移り、10年ほど前までは多くの空き倉庫が放置されていました。「もっと人に使われる港にしたい」とアクア・チッタをはじめとするまちづくり団体や地域の事業者などが様々なイベントを実施するなど活動を続けた結果、ついに2013年に規制が緩和され倉庫の店舗利用が許可されました。その後、徐々にカフェや店舗などの入店が進み、現在の万代中央ふ頭は1万人以上が来場するイベント会場やお洒落なお店が並ぶまちとして変容しています。
大学生と高校生ならではの視点を生かす
今後、この地域をさらに魅力あるまちにするために、私たち甲南大学生と徳島市の地元の高校生とが協力し、SDGs17の目標達成に貢献する発想や手段で未来志向のまちのあり方を検討する。それが関西湾岸SDGsチャレンジです。現在は、11月の成果発表に向けて企画を練っている最中です。過去には、大学生や高校生が提案した案が採用された例もあるなど、実際に私たちが社会に変化をもたらすことが可能となるかもしれません。大学生や高校生ならではの視点を生かせるよう、日々知恵を絞っています。
[メンバーを代表して 文学部社会学科1年次 多賀井 弘幸]
<参加メンバー>
【甲南大学】
安西 夏歩(マネジメント創造学部3年次)
村上 瑞佳(同上2年次)
山本 葵(同上)
多賀井 弘幸(文学部社会学科1年次)
【徳島市立高等学校】
梯 快斗(徳島市立高校2年生)
山口 夏海(同上)
小泉 結(同上)
西岡 小春(同上)
担当教員:岡村 こず恵(甲南大学 共通教育センター 特任准教授)