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    加古川市に防災交流授業を提案!

    2020年3月19日(木) 地域連携新着情報

    ♦加古川プロジェクトに参加
     2020年2月8日(土)、加古川の地域課題について考える「加古川市『知』を結ぶプロジェクト」の成果報告会が加古川市内にて行われた。甲南大学と加古川市、神戸新聞社が連携する本プロジェクトは、今回で4回目を迎える。5チームが市の団体、企業の課題に対する解決案を提案した。他のチームはゼミ活動の一環でエントリーしていたが、私たち岡村チームは学部、学年を超えた混成メンバーで構成されている。学部、学年が多彩なため、集まり等に苦労したときもあったが、異なる関心や専門性を生かしたチームワークの良さで無事プロジェクトを終了することができた。
     私たちは、加古川市役所の危機管理課の方とともに、防災について考えた。特に課題として挙げておられた、「災害時における情報伝達の問題」の解決策を考えた。

    ♦防災交流授業を提案
     私たちは、防災教育と郷土学習を兼ねた「防災交流授業」を提案した。
     まず、「情報伝達の問題」について、アプリなどによる災害情報に加えて、「災害情報を伝える身近な人」を育成することが、課題解決の近道だと私たちは考えた。そこで、日中も夜間も地元にいる存在であり、ある程度、自分で自律的に判断ができる高校生に着目した。
     さらに、加古川市内には防災活動に熱心な企業が複数存在することから、地元企業と協力して防災授業を設計することが有効であると考えた。こうすることで、高校生に地元愛を育むこともできると考えている。
     企画の実現可能性を高めるために、兵庫県教育委員会、加古川市内の高等学校2校の高校生と教員、加古川市内の企業3社を訪ねた。教育関係者には授業の取り組み方について、企業関係者には本提案の実現可能性についてインタビュー調査を行った(図1)。

    ♦加古川市長賞を受賞
     調査の結果、高校生が主体的に授業づくりに取り組むアクティブラーニングが効果的であることが分かった。また、企業との授業づくりを通じて「顔の見える関係」を築くことが、地域の防災力の向上につながることが期待できた。
     成果発表会で、岡村チームは、加古川市長賞をいただくことができた(図2)。この活動を通じて、私は企画を作り上げることの面白さと難しさ、チームで協力する大事さを学んだ。私たちはこの経験を活かし、今後さらに成長したい。
    メンバーを代表して 知能情報学部知能情報学科2年生 団野 和貴

    【参加メンバー】
    文学部英語英米文化学科4年生  加藤 明日香
    文学部日本語日本文学科2年生 荘中 那月
    法学部法学科2年生 髙田 明宏
    知能情報学部知能情報学科2年生 団野 和貴
    マネジメント創造学部マネジメント創造学科2年生  坂 百花
    マネジメント創造学部マネジメント創造学科1年生 松木 温寛
    【指導教員】
    共通教育センター 特任准教授 岡村 こず恵


    図1:釜谷紙業株式会社の方と一緒に、段ボールベッドを作っている様子。1度作れば誰でも作れる丈夫なベッドになるので、是非高校生に体験してもらいたいと考えた。(2020年1月17日、団野撮影)


    図2:成果報告会で発表をしている様子。時間調整もチームワークで乗り切った。(2020年2月8日、岡村撮影)