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    Professor’s Voice なりたい自分に向かうキャリア教育

    2020年12月18日(金) キャリア新着情報
    なりたい自分に向かうキャリア教育

    Profile
    2014年4月〜2017年3月 甲南大学非常勤講師
    2017年4月〜 甲南大学共通教育センター特任准教授
    大阪大学人間科学研究科社会環境学文化社会学専攻 修士課程修了
    甲南大学での担当授業
    ベーシックキャリアデザイン・プラクティカルキャリアデザイン・キャリアデザイン基礎・共通基礎演習・甲南大学と平生釟三郎・共通応用演習(2021年より開講)


    未来へのイメージを描くキャリア教育

    学部や学年を超えたコミュニティを通じてなりたい自分を見つける

    甲南大学を卒業してからは商社や就職関連企業で働いていましたが、仕事を通じていろんな業界の人たちに出会う中で「もういちど学びなおしたい」という意欲を抑えることができなくなったんです。そこで会社で働きながら準備を進め、大阪大学大学院の人間科学研究科修士課程に入学しました。入学後は、会社を離職し、採用コンサルタントとして活動しながら学びましたが、無事に大学院を修了することができました。実際の仕事と大学院での研究が重なる部分が多く、とても恵まれた環境だったと思います。その後はご縁があって甲南大学キャリアセンターの講師を経て、現在は共通教育センターの特任准教授をつとめています。

    甲南大学のキャリア教育において特徴的なのは、“積み上げ式”のカリキュラムになっていることです。このため入学直後の一年次から、卒業後のなりたい自分をイメージする授業がスタートします。共通教育科目ですから学生たちは学部が混ざって同じ授業を受けます。このため違った学部の学生ともいままでの交友関係を超えた出会いがあり、専門の異なる学生同士がコミュニケーションすることになり、視野や知見が自然と広がっていくことになります。

    私の授業では学生が学生の学びを支援するラーニングアシスタント制度を積極的に活用しており、いろいろな学部の学生が60人ほど協力してくれています。これにより、縦の人間関係が自然と生まれます。良いところを見習いたい、真似したいと思える先輩が身近にいることは、とても大きな刺激になります。こうした学部や学年を超えたコミュニティに参加することは、かならず大学生活を充実させてくれますし、人が大きく成長するためのきっかけ、いわば化学反応を生みだしてくれます。


    社会で活躍する卒業生との絆が未来への指針となり、貴重な財産になっていく

    友人の友人は、もう友人。これは甲南大学ならではの校風ですが、その枠はキャンパスだけに限りません。社会で活躍する数多くの卒業生たちも、現役の甲南生たちをつねに気にかけてくれています。ZOOMでオンライン授業に参加してくれる卒業生も多いですし、頻繁に開催されている同窓会「甲南会」に学生たちと参加することもあります。ビジネスの最先端で実績をもつ大先輩たちと直接に会話し、学び、縁を結べる。それは甲南生ならではのメリットであり、生涯における貴重な財産となっていきます。


    受験生へのメッセージ

    失敗とは学生時代の特権。恐れず挑戦する熱意を甲南は全力でサポートする

    大学というのは、単位を取るためだけの場所ではありません。このキャンパスでしかできないことに挑戦するための場所であり、そのためのメニューをできるだけ多く用意することも大学の役割だと考えます。たとえば甲南大学にはKONANサーティフィケイトという制度があり、国際交流やボランティア、スポーツや読書など、学業とは直接関係のない分野であっても学生のがんばりを認定、表彰しています。先ほどのラーニングアシスタントもこのサーティフィケイトに含まれているんです。「なにか」をやりたい。でもその「なにか」がわからない。そんな学生にとっても、きっとがんばりたくなるテーマが甲南なら見つかります。そして傾けた熱意への達成感も得ることができます。