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    三好大輔教授、川内敬子准教授が記者会見を開きました!

    2018年6月20日(水) フロンティアサイエンス学部新着情報
     2018年6月11日午後3時から、甲南大学ポートアイランドキャンパスにおいて、研究成果に関する記者会見を行いました。
     同日の午後6時にWebsiteで論文が公開されるタイミングに合わせての開催です。
     
     「がん細胞の増殖や転移を促進する分子だけを 狙って破壊する新しい光線力学治療法の開発 」と題して、事前にメディア各社に情報提供したところ、当日は、予想を超える多くのメディア関係の方々に来てもらうことができて、ホッとしたのもつかの間、研究内容を分かりやすく説明するのに、四苦八苦でした。



     研究の内容を簡単に説明すると次のようになります。
     細胞の「がん化」には、いくつかの重要な役割を果たすタンパク質があります。
     その中の一つの、NRASというタンパク質の働きを抑えることができれば、がんの医薬品開発に繋がります。数十年にもわたってこのような医薬品開発に向けた取り組みが進められてきましたが、いまだに成功例がありませんでした。
     そこで、今回の研究では、タンパク質が細胞で作られる際に、その情報元となるRNAを狙うことにしました。NRASを作り出すRNAが四重らせん構造という特殊な構造を形成することに着目して、これに強く結合する物質を同定しました。結合した後に、光を当てると、この物質がRNAを分解することが分かりました。このような分解は、細胞の中でも行われました。がん細胞に物質を加えて光を当てると、95%の細胞が死滅しました。

     

     
     この研究は、フロンティアサイエンス学部の物理化学の研究を進める研究室(三好研究室)と生物の研究を進める研究室(川内研究室)の共同研究によって、はじめて可能となったものです。
     一方で、これをお薬にするには、まだまた確認・解決しないといけない点がたくさんあります。
     有機化合物・無機化合物・高分子化合物の合成、物理化学的なデータの解析、さらには細胞や動物を使った研究まで、様々なテーマで研究を進める研究室が集まったフロンティアサイエンス学部で、皆さんもこのような研究に参加しませんか?(フロンティアサイエンス学部教授・三好大輔)

     
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