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洋上のバイオケミスト(生物化学者) 〜フロンティアサイエンス学部のフィールドワーク型授業の紹介〜
2015年7月08日(水) フロンティアサイエンス学部新着情報
「理系」に対して、みなさんはどんなイメージをもっていますか?
実験室でフラスコやピペットを手にしたり、測定機器を操作したり・・・
もちろんそれも「理系」の一面ですが、実は実験室の外に飛び出して学ぶこともたくさんあるんです。
フロンティアサイエンス学部の「科学と産業政策」という授業では、バイオやナノテクを社会にどう活かすか?という課題に取り組みます。それも、船に乗って海から沿岸の産業施設を眺めながら、神戸や瀬戸内海地域の未来について考えるという、ちょっと風変わりな授業です。
(神戸の産業施設を海から眺める学生たち)
昨年の授業では「希少糖の大量生産と物流」「香川名産の織物“保多織”の通気性を活かした産業展開」「栄養塩に着目した養殖ノリの質向上対策」など学生自身がアイデアを持ち寄って、意見交換を行いました。理系学部を出たからといって全員が実験科学者になるわけではありません。科学と社会をつなぐのも“理系”の大事な役割。この授業で頭をひねった経験がきっと社会に出てから役立つはずです。
(船橋では操舵やエンジン制御に関するレクチャー)
神戸大学海事科学部実習船「深江丸」に乗せていただいて高松港に停泊する1泊2日のこの授業。時間もたっぷりありますので、神戸大学の先生から操舵について教わったり機関室を見学したりという楽しみも。学生たちは、普段とはまったく違う新鮮な2日間を過ごしたようです。
今年も9月に出航予定です。
(文責:松井淳、村嶋貴之)