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あなたもきっと実験の面白さにハマるはず!!
2015年4月25日(土) フロンティアサイエンス学部新着情報理科が好き!という皆さんの中には、実験を楽しい!不思議!きれい!と感じた経験から、理科に興味をもった方も多いのではないでしょうか。その気持ちをそのままに、大学で広く深く学ぶことができれば・・・。フロンティアサイエンス学部(以下FIRST)の実験の授業には、私たち教員たちが「大学1年生のときにこんな実験をしたかった」という内容が詰まっています。その秘密は、「少人数体制」「研究や社会に直結した実験内容」「生物と化学の“融合”」です。
1年生は週1回、生物と化学の幅広い分野を“融合的”に取り扱う実験を全員が受講します。普通に考えれば、例えば高校で物理・化学を選択していた新入生が、入学直後にいきなり「遺伝子組み換え実験」をするのは無茶だという気もするでしょう。でも、FIRSTでは、1年生(入学定員35名)を3つのグループに分けて、教員の目の行き届く人数で実験を行うことで、それを高いレベルで可能にしました。また実験内容も、「遺伝子組み換え」「生物の顕微鏡観察」「タンパク質やDNAの分析」「人工甘味料の合成」「材料表面の撥水加工」「化学物質の分離と分析」など、研究や社会に直結した実践的な内容なので、全く知らない分野でも興味深く楽しく学ぶことができます。また、これらの実験の特徴は、生物と化学の知識を両方使う点にあります。遺伝子のことは生物で学びますが、遺伝子を切ったり繋げたりするのは化学反応です。また、人工甘味料や薬は、生物に作用する力をもつ化学物質です。このように、生物と化学の両方の知識や、実験技術を“融合的”に扱うことで、研究や社会に役立つ新しい人材を育てるのがFIRSTの狙いです。
楽しみながらレベルの高い実験をしたあと、そこで学んだ知識、経験した技術を確実に自分のものとするためには、きちんとした実験レポートにまとめることが、とても大切です。そのためには、FIRSTに用意されている皆さんの指定席「マイラボ」が役に立ちます。マイラボには快適な無線LAN環境がありますので、実験レポート作成やその他の学習にwebを利用して情報を収集することができます。また、マイラボでは学年の違う学生が隣り合うように座席を指定していますので、親切な先輩に勉強を教えてもらったり、学生生活全般の相談にも乗ってもらえます。マイラボは研究分野の異なる4つのフロアに設置されていますが、半年毎にフロアを移動しながら2年間で全てのフロアに席をおき、いろいろな研究分野の大学院生や教員と交流できるので、分野ごとの研究の雰囲気の違いも知ることができます。生物学から化学にわたる幅広い領域を学ぶFIRSTでは、この研究分野における研究スタイル、雰囲気の違いが自分にあったものかどうかはとても重要です。
実験やマイラボでの生活を通して充実した2年間を過ごすことによって、3年生になる頃には、他大学なら4年生が行うような卒業研究レベルの研究に取り組む力を身につけています。そこで、FIRSTの3年生は各研究室に分かれて、自分だけの研究テーマを一つ選び、より専門的な実験を行っていきます。そのときにどの研究室を選ぶかは、マイラボでの経験が大いに参考になるようです。研究室では、日々、教員や先輩たちと研究の議論をすることによって、計画力、考察力、プレゼンテーション力も鍛えられます。就職活動や大学院受験のときには、“実験にハマっているうちにいろいろな力が自然に身に付いていた”(4年生A.Mさん)ことを、皆さん自身が実感することでしょう。
(文責:村嶋貴之、松井淳)