フロンティアサイエンス学部生・院生を対象としたキャリア支援イベント「リードオフセミナー」を12月9日にオンラインで開催しました。
　今回講師としてお話頂いた栢森史浩博士は、他大学薬学部にて博士課程を終了後、住友化学株式会社やマイクロ波化学株式会社において研究開発を経験され、現在は本学の特任研究助教として、ナノバイオに関する諸研究のほかに、マイクロ波の影響を化学的に追究する研究も行われています。こうしたご経験から、企業研究員と大学研究者の違いや、大手企業とベンチャー企業の違い、それぞれの働き方や魅力などについてお話し頂きました。

　中学生の時に薬剤師を志され、どういった道のりを経て現在のマイクロ波に関する研究に辿り着いたのか、それまでの人との関わりや価値観の変化などに触れながらご自身のキャリアを振り返り、「自身の軸をしっかりと持って、たくさんの人に出会い、様々な人の話を聞いてほしい」と締め括られました。

　また、学生から「企業と大学での研究の違い」についての質問もあり、栢森先生は「大学で研究したものがいかに社会に実装されるかに立ち会えるのが企業。そういったものを求めるのであれば一度外に出て企業に入ってみるのもひとつ」と話される一方で、ご自身には「自分の名刺代わりとなる技術を突き詰めたい」という想いがあり、それができる環境は大学であるとご説明されていました。FIRST生にとって、理系のキャリア形成や就職活動について考えを深める機会となりました。

（フロンティアサイエンス学部　キャリア委員会）