フロンティアサイエンス学部（FIRST）では、学部生・大学院生のキャリア形成をサポートする「リードオフセミナー」を定期的に開催しています。
　4月20日のセミナーでは、約30人が参加し、食品、飲料、化粧品などに欠かせない「香料」を製造・販売する、塩野香料株式会社のお話を伺いました。

　今回は、同社に勤務する甲南大学の卒業生にご講演いただきました。200年以上の歴史をもつ同社での、香料の製造プロセスや、お客様・市場のニーズに合わせた製品開発などについてご説明いただきました（写真上）。学生たちの質問にも丁寧にお答えいただき、学生たちは、理系の学びが仕事や研究にどう活きるか、実感できたことと思います。

　また、当日は、レモンやりんご、バターをもとに開発された同社独自の「香り」も体験させていただきました（写真上）。参加者はそれぞれの違いを確かめながら、原料の分析や組み合わせが香料に与える影響についても理解を深めました。何より、香料の面白さと奥深さが身を持って感じられたようです。
　嗅覚に作用する化学物質である香料は、生命と化学を学ぶフロンティアサイエンス学部の学生にとっては関心の的ともいえる分野。今回のセミナーは学生たちにとって、卒業後のキャリア形成や就職活動について考えを深める良い機会となりました。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ポートアイランドキャンパス事務室　藪上遼介）