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    オンラインでの博士公開講演会と卒論・修論発表会

    2021年3月26日(金) フロンティアサイエンス学部新着情報

    1月29日に、博士の公開講演会を行いました。

    博士の公開講演会とは、博士号の学位を取得するために取り組んできた研究の集大成を講演するもので、学位審査の最終試験の場でもあります。

    今年はコロナの影響もあって初めてのオンラインでの開催になりました。

    今回、博士号の取得を目指したのは、尾崎誠氏(バイオ計測化学研究室 在籍)と宮﨑洋氏(生物無機化学研究室 出身)の二人。

    尾崎さんは、甲南大学大学院フロンティアサイエンス研究科の博士後期課程をこの3月に修了予定の学生で、「人工ペプチドを用いたミネラリゼーションによる無機ナノ粒子作製法の確立」というタイトルで、小タンパク質(ペプチド)を用いた、ナノやバイオで活躍できる無機材料の作製法の研究について発表されました。



    一方、宮﨑さんは、企業に勤めながら学位取得に値する研究業績を出され、博士論文にまとめられた社会人です。「皮膚感作性試験における有害性発現経路に基づいた動物実験代替法の構築」というタイトルで、医薬品、化粧品、工業製品などのアレルギー性試験を、動物を用いずに細胞やペプチドを使って行う手法を開発した研究について発表されました。



    博士号の学位は、いわば研究者として独り立ちできるという証明でもあるので、最終試験である公開講演会では、踏み込んだ、厳しい質問が飛び交います。お二人とも長年の成果をうまくまとめられて、厳しい質問にも正面から対応され、充実したすばらしい講演だったと思います。オンラインのため、対面ならではの厳粛な雰囲気は伝わりにくかったかもしれませんが、逆に遠方の外部の先生、研究者、企業の方も参加でき、通常よりも様々な方にご参加いただきました。聞いていた学生のみなさんもその雰囲気や、高度な研究内容にふれて、研究への思いを新たにされたのではと思います。お二人とも、卒業研究から博士号の学位取得まで長きにわたって苦楽を共にしてきましたので、お二人の努力が花開き、研究者として独り立ちされることは、非常に感慨深いものがありました。本当にお疲れさまでした。

    また、2月12-13日の2日間にわたって、卒論・修論の発表会が行われました。「卒論」とは卒業論文、「修論」とは修士論文のことです。それぞれ大学4年間、大学院修士課程2年間の学びと研究の集大成の発表です。 こちらも教員一同、学生のみなさんの成長が実感できた充実した2日間でした。オンラインで戸惑いもあったかと思いますが、各自が真摯に研究に注ぎ込んできた時間と努力と工夫がストレートに伝わる、すばらしい研究発表そして質疑応答だったと思います。卒業、修了される皆さん、お疲れさまでした。

    受験生のみなさんはちょうど今、合格発表や大学入学準備の時期ですね。
    私たちも卒業生・修了生を送り出す一方で、新入生を受け入れる準備を進めているところです。もうすぐ決まる令和3年度の新入生のみなさんと、充実した4年間、6年間、9年間を過ごせることを、在学生、教職員一同、楽しみにしています。                         
                          
    (フロンティアサイエンス学部  准教授 臼井 健二)