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    第11回 科学交流合宿研修会の開催

    2018年7月24日(火) 知能情報学部新着情報
     7月23日に知能情報学部にて第11回科学交流合宿研修会の実習が行われました。このイベントは、夏休みを利用して高校生が大学の研究室にて研究の体験をするものです。当研究室では、「手作りバイノーラルマイクで立体音響を体験しよう」というテーマで参加者を募集し、男女計4名の生徒が参加しました。
      私たちが音の到来方向を知るときには、左右の耳に届く音の時間差、大きさの差、さらには頭や耳介で音が反射する影響などの情報を用いています。バイノーラルマイクとは、下の写真のように、左右の耳の穴の所に小型マイクを置いて録音するものです。このようにすることによって、自然と上記の情報を含んだ音を録音することができます。
     
     
      実習では、100円ショップのイヤホンを改良してバイノーラルマイクを作りました。まず、イヤホンを分解して、スピーカーの部分を取り外します。そして,スピーカーの代わりに小型マイクをハンダ付けすると完成です。皆さんハンダ付けの経験があったため、スムーズに作業が進みました。完成したバイノーラルマイクを耳に入れ、タンバリンの音をICレコーダーで録音しました。その音を今度はヘッドフォンで聞いてみると、あたかも実際にタンバリンが鳴っているかのようにリアルな音を体験することができます。この音は、ステレオ放送をヘッドフォンで聞くときの音が頭の中で鳴っている感覚とは全く異なっていて、音が頭の外で鳴っているように聞こえます。
      インターネット上にはバイノーラルマイクで録音された音源が多数公開されていますので、興味のある方は試してみてください。ただし、くれぐれもヘッドフォンの左右を間違えないようにしてください。



    (知能情報学部教授 北村達也)