自然科学研究科・理工学部では、毎年、大学院生が学部生の人に学生実験レポートの指導などを支援するための「ライティングサポート（サイエンス・ライティングサポート）」研修を行っています。
　今年は、4月27日（木）午後に開催され、自然科学研究科と理工学部、神戸ポートアイランドにあるフロンティアサイエンス研究科とフロンティアサイエンス学部の大学院生・学部生が理工学部のサイエンス・ラーニング・コモンズに集まりました。
　その内容を、一言でいうと、大学院生が「上手な教え方・伝え方の方法や考え方」を実習を交えて学びました。
　具体的にいうと、学部生が自信をつけながら、積極的に学習を進めて、行動していくためにはどのように指導すれば良いかについて講義を受けた後、学生が書いた「実験レポート」を読み、参加者が良い点、悪い点について意見を出し合い、より良いレポートにするにはどのようなサポートができるかをみんなで議論しました。
　この研修を通じて、実験レポートを良くするためポイントを学ぶだけではなく、実際に指導する立場にたったとき、相手に対してどのように接してアドバイスするのか、どんなコミュニケーションをとるのが相手の意欲を高めていくことにつながるのかなど、実習と議論を通して大学院生自身が新たな気づきを得ることが出来ました。
　物理や化学、生命化学など、学問分野が異なる学生が混ざって議論を行うことによって、他分野との考え方や気づきの視点の類似点や相違点などに関する知見が得られる時間となったことも参加者にとって有意義でした。
　
KONANプレミア・プロジェクト
「大学院生が学部生をサポートする「サイエンス・ライティングサポーター」プロジェクト」リーダー　
梅津　郁朗