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    公民館の充実・発展プランを西宮市に提案!

    2024年6月07日(金) マネジメント創造学部新着情報 お知らせの一覧

    社会問題の解決に挑戦するプロジェクト科目は、CUBEならではの実践的な授業。今回はプロジェクトとして「西宮市における公民館事業の充実・発展」に取り組んだ、清水譲太さん(4年次)にお話を伺いました。




    Q.プロジェクトの内容を教えてください。

     西宮市からの依頼に基づいて、公民館の活性化に向けた具体策を検討するプロジェクトです。西宮市内にはたくさんの公民館があるのですが、一部の市民の方たちだけが利用していて、幅広くは使われていないのが現状です。
     プロジェクトでは僕たちCUBE生のほか、新潟大学・兵庫県立大学・京都産業大学のゼミが一緒になって、西宮市内でのフィールドワークを通じて、課題の洗い出し、調査・分析を踏まえた公民館の役割の再確認、今後のあり方についての提案などを行いました。



    Q.このプロジェクトを受講しようと思ったきっかけは?

     「CUBEアフタースクール」というサークルでの活動がきっかけです。このサークルは地域貢献活動に取り組んでいるのですが、自分たちで地域のゴミ拾いをしたり自治会活動に積極的に参加したりしています。
     正直なところ、僕は地域貢献に興味があった訳じゃなく、友達や先輩に誘われてここに入ったのですが、参加するうちにだんだん地域活動の大切さを感じるようになりました。地域の年配の方々や小学生と一緒になったお餅つきなんかもすごく楽しかったですよ。
     そのような経験もあり、CUBEの地元である西宮地域の活性化を考える授業ということでとても興味深く思い、このプロジェクトを選びました。



    Q.プロジェクトではどのような活動をしましたか?

     西宮市役所の方から公民館に関するレクチャーを受けた後、グループに分かれて実際に公民館を訪ねました。そこでは各公民館のそれぞれの取組みや課題を教えて貰い、また事業やイベントについて検討する会議の様子を見せていただきました。
     さらに僕たちのグループでは、地域の人たちが公民館をどのように考えているのか知りたいと思い、自主的な街頭インタビューも行って約100人の方々の声を集めることができました。
     また鳴尾東公民館「男の料理教室」にも参加してみました。4名で申込んだのですが、体調不良などで実際に行ったのは僕一人。僕以外の参加者はおじいちゃん世代の方ばかり25人ぐらいだったので最初は緊張しましたが、皆さんと打ち解けた中で料理が出来て、めちゃくちゃ楽しめました。




    Q.最終的な提案内容を教えてください。

     公民館を誰にとっても馴染みのある存在にするため、小学生のころから公民館の利用を習慣づけることが大切だと考え、公民館での「親子向けイベント・講座」や「夏休み期間中などのイベント」の開催と、その具体的なイベント案を提案しました。また街頭インタビューで高齢の方々から地域の若者と交流したいという声を聞いていたことを踏まえて、「高齢者と子供たちによる和菓子作り教室」の開催も提案しました。これは西宮和菓子ブランド発信事業との連携も視野に入れたものです。

    Q.プロジェクトで感じたことや感想を聞かせてください。

     「公民館は絶対に必要な場所だ」ということを感じました。公民館で仲間と共に生き生きと元気に活動されている方々に接してみて、公民館がとても大切なコミュニティの場になっていることを強く実感しました。地域の人たちが繋がりをもって支えあって過ごしていくために、絶対に公民館を無くてはいけないと思いました。
     またこのプロジェクトでは、地域の現場から学ぶフィールドワークの時間がたくさんありましたが、僕は自分の旺盛な行動力を“武器”にして料理教室参加や街頭インタビューし、そこから得た多くの材料をもってグループの提案に貢献できたと思っています。
    僕は大阪に住んでいるのですが、実はいまは地元の公民館に行く機会は殆どありません。でも子供の時には家の近くの公民館の色々なイベントに参加していましたので、馴染みはありますし懐かしい場所でもあります。これから就職したりすると、すぐに地元に深く関わることは難しいかもしれませんが、いずれは必ず今回のプロジェクトで学んだことも活かして、自分の地元の公民館の活性化にも取り組んでみたいと思っています。 

            
    (聞き手:西宮キャンパス事務室)