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ブータンへのフィールドワーク参加者へのインタビュー!
2024年1月22日(月) マネジメント創造学部新着情報 お知らせの一覧ブータン中部の中山間地域で、特産品の生産者グループや商工会議所スタッフと親交を深めながら、地域生活を取り巻く課題について学ぶ。また大学で得たビジネススキルやグローバルイシューについて現地の方にプレゼンテーションとディスカッションを行う。現地に触れて、大学では学べない体験談を田代さんに伺いました。
〇事前の授業で学んだ事と実際に学外で経験した事を教えてください。
事前の授業では幸せの価値観やブータンの地理、生活、ブータンの工芸品である毛織物について学びました。
自分たちグループは織物の販売促進について考案していたことを現地で発表し、具体的にどうしていくべきかという質疑応答が多く寄せられ、大変嬉しく思い又、手応えを感じました。
現地ではブータンの人は宗教(チベット仏教)を大切にしている印象でした。
ブータンの方と衣食住をともにし、日本で生活している自身の価値観を覆された気持ちになりました。
農村の人たちは仲間意識がとても強く、食事を仲間30人位が揃って食べる習慣があり周りの人との時間をとても大切にしていると感じました。
ブータンの人は、人生の中で優先順位の最上位は仲間との時間・思いやりだとおっしゃっていました。
また、世界で唯一のカーボンニュートラルな国であり、自然を大切に生活をしていたのが印象に残りました。
〇FWの経験から、これからどうしていこうと考えますか?どうしたいですか?
ブータンの幸せの価値観を生活に取り入れるように心がけているため、以前より物が無くても心が満たされるようになりました。
また、社会貢献できるような人間になりたいと思い、これから学生生活が終わってもその気持ちを忘れず社会人になっても活動していきたいと考えています。
これからも色んな国の価値観に触れ、もっと色んな人と出会い触れ合いたいという夢ができたので日本を出て旅をしていきたいです。
日本を出ると色んな刺激を受けるので、可能な限り色んな国の方と交流していけたらいいなと思います。
【担当教員(真崎克彦)から一言】
ブータンフィールドワーク授業(2023年8月22日~30日)では、中部の特産品(毛織物とソバ粉)の生産者グループより地場産業を取り巻く課題を学ぶとともに、大学で勉強してきたビジネススキル(製品開発、マーケティングなど)について、英語でプレゼンテーションとディスカッションを行いました。
ブータンでも日本と同様、村落産業振興が大事になっていますが、地元には、田代達也さんが上でふれているような「周りとのつながり」を通して、和気あいあいと所得向上に成功している生産者グループが散見されます。今回訪問したグループも本格的な始動はまだですが、同じようにこれから、仲間どうしで力を合わせて製品づくりと販売に取り組んでいくでしょう。そうした状況にある生産者グループに対して、田代さんをはじめ受講生の皆さんは、貴重なインプットをしてくれました。
SDGs時代の昨今、経済分野では人どうしのより良い関係性、自然との共生が大切な要素になっています。そうした中、経済を「個々が自己利益を追求する」場に止めず、「人の生存・生活を支える活動」として広くとらえ直すことが望まれます。受講生は「周りとのつながり」を大事にするブータンの人との交流を通して、そうした時代要請に対する感受性も強めてくれたのでは、と期待しているところです。
(西宮キャンパス事務室)