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    【関西湾岸SDGs】堺市チームで最優秀賞を受賞しました!

    2022年12月14日(水) マネジメント創造学部新着情報 お知らせの一覧

    2022年7月から約3か月間の取り組みを経て11月3日に行われたチャレンジアカデミー。
    その中で、最優秀賞に輝いた堺市チームの鎌田唯衣奈さんにインタビューを行いました。

    ■鎌田さんが参加した活動について教えてください。

    神戸市・堺市・岡山市・和歌山市・徳島市がそれぞれ抱える問題解決の提案に向けて、甲南大学生と各地域の高校生からなるチームに分かれ、約3か月間にわたり活動してきました。
    私は堺市を担当し、甲南大学生4人と堺高校生4人の計8人チーム【堺ムーやんs】として活動。堺市が抱える問題の中から食品ロスをテーマにすることとしました。フィールドワークで訪問した堺クリーンセンターの方や、食べ切り協力店の「森のキッチン」のお話を聞いて、食品ロスの中でも生ごみ問題が重要であると気づき「生ごみの資源化」を目標に提案を進めることにしました。
    また、9月17日に行われたSAKAI SDGs fest.に参加し、堺市が取り組んでいる「生きごみさん」の認知度拡大やアンケート調査を行いました。これら3回のフィールドワークを通してできた提案を、チャレンジアカデミーで発表し、最優秀賞を受賞しました。




    ■この活動に参加しようと思ったきっかけはなんですか。

    授業でSDGsについて学んだときからSDGsの取り組みに興味があり、そんなときにこの「関西湾岸SDGsチャレンジ」を知りました。各地域の自治体が抱える課題に対して、私たち学生が持続可能な解決案を考えるという点に惹かれ、コロナの影響でなかなか思うように活動できていなかった中、この活動を通じてなら地域貢献に主体的に取り組むことができると思い参加しました。

    ■事前にどのようなことを学んでから今回の活動に取り組みましたか。

    事前授業として、堺市役所の方から堺市の現状を教えていただきました。平成14年頃から生ごみの削減のために生ごみを堆肥化する「生きごみさん」という取り組みをしているのにも関わらず、まだまだ認知度が低いことや、利用者が限定的であることなど、様々な課題があることを知りました。それらの課題点を明確に理解したうえでフィールドワークに取り組んだほか、欲しい情報を得るために、フィールドワーク先に訪問する前に質問事項をまとめておくことにも気を付けるなどの準備をしました。




    ■体験を通して、気づいた課題と、それに対してどのような提案を行ったのか教えてください。

    具体的に4つのステップに分けて提案をしました。ステップ1では全員の生ごみ問題に対する意識改革のために、簡単に取り組める水切りを徹底することで生ごみからでる水分量を減らすことを目標にしました。水分量を減らすことで無駄なコストを削減することができます。
    ステップ2・3では利用者が限定的であることに着目し、学校やオフィスに「巨大版生きごみさん」や「機械式コンポスト」を置くことを考えました。学校やオフィスからでた生ごみをその場で堆肥化し、その堆肥を学校菜園などで活用することで無駄なく循環させることができます。
    ステップ4では生ごみの資源化100%を目指したコンポストカーによって堆肥化を進めることを提案しました。家庭から出る生ごみを、燃えるゴミから分別することを義務化し、コンポストカーで回収後、堆肥を農家に提供し活用してもらいます。そうすることによって循環型社会の構築と生ごみの全量資源化を図りました。
    ステップ4になるにつれて実施の難易度は高くなっていますが、ステップ1から少しずつ定着させることで全てのステップを実現することも可能だと考えています。




    ■現地の活動で印象的だったこと、学んだことはなんですか。また、今後活かしていきたいことはありますか。

    生ごみから出る水分量の多さに驚きました。焼却所では水分を燃やしているのと同じで、無駄なCO2を生み出している上に、水分問題対策に多額のコストがかかっているなんて今回この活動に参加していなければずっと知らなかったままだと思います。
    このように、解決しなければならない大きな課題から少し離れたところにある見落としがちな小さな課題に目を向けて、しっかり理解することが課題解決に必要不可欠であることを学びました。最終提案に向けて話を進めていく中で、課題点が多いことから論点を見失うことが多々ありましたが、小さな課題点を一つひとつ丁寧に解決していくことで目指すべきゴールを明確にすることができたと思います。
    私はこの関西湾岸SDGsチャレンジを通して、問題解決に必要な物事の本質を見抜く力を身につけることができたと感じています。今後も今回学んだことを次のステップに活かしていきたいです。

    以上