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SDGsを自分ごととして捉える機会に!「産業と経済」ゲスト講演回レポート
2021年2月02日(火) マネジメント創造学部新着情報 先日、青木先生の「産業と経済Ⅱ」の授業にて、国連日本政府代表部にてSDGsを担当されておられた山田基靖様のご講演をお聞きする機会がありました。SDGsとは2015年に国連が策定した17のグローバル目標と169のターゲットからなる持続可能な開発目標です。今回は、この講演を聞いて私が感じたこと、学んだことについてご紹介したいと思います。今回、山田様にはSDGsの意義についてのご説明と就職活動に向けてのメッセージを頂きました。
正直なところ、私はこれまでSDGsについて何度も授業で触れてきましたが、心のどこかにSDGsは壮大すぎて他人事だという印象がありました。しかしながら、今回の講演を通してSDGsはあらゆる仕事と関連しており、私たちと密接に関わっているということを学びました。例えば、一見関係が薄そうに見える芸能界はお笑いを通じてのSDGs周知、金融業界はESG投資(製造段階での廃棄物削減や地域社会への貢献など環境・社会・企業統治に積極的に取り組む企業に投資すること)の面で密接に関係しています。実際、関西の吉本興業株式会社は多数の所属タレントの啓発活動が評価され、2017年にジャパンSDGsアワードで特別賞を受賞しています。
山田様はSDGs策定において、単なる17の持続可能な開発目標という以上に、国際問題解決に向けての「危機感を採択した」とおっしゃっていました。これはSDGs達成において誰一人取り残さず、地球市民全体で危機感をもって取り組まなければならないというメッセージだと理解しています。講演中は企業の活動として昨今の自動車業界の脱ガソリン化、飲食店の脱プラスチック化を例にSDGsと企業の関係性をご説明いただき、変革期にある社会の流れを実感しました。また、将来にわたる企業の存続や自分の理想像を考えたとき、先陣を切って時代の流れに対応することは大切なことだと感じました。
就職活動に関しては、山田様ご自身の就活エピソードを交えたアドバイスと激励を頂きました。その中でも私が一番印象に残っているのは「道なき道に道をかける人になってほしい」という言葉です。これは単にその企業のファンだから入社を希望するといった短絡的な動機ではなく、どうやったらその会社をより良くできるかといった、しっかりとした思いを持って志望する事が重要だということです。山田様もおっしゃっていたように面接で建前や小技は通用しません。そのため物事の本質を見る能力を身に着けておく必要があり、人の話を「読む、聞く、理解しようとする姿勢」を持つことが重要になってきます。これはCUBEスタイルである「総合的マネジメント能力の育成」と通ずるものだと思います。
今回の講演を通して私は、SDGsに対する意識や就職活動に向けてのモチベーションが高まったと同時に、残り一年の大学生活でやりたいことが明確になりました。改めまして、この度は貴重なお話を頂きありがとうございました。
(マネジメント創造学部3年 能勢大雅)
○山田基靖氏プロフィール
学校法人摺河学園 学園長(官民人事交流により外務省より派遣中)。2005年外務省入省。外務本省では欧州局、国際法局、経済局勤務。ニューヨークの国際連合日本政府代表部にてSDGsを担当。2019年9月より現職。