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    【加古川「知」を結ぶプロジェクト】に参加し、高い評価を受けました!

    2021年1月22日(金) マネジメント創造学部新着情報

     加古川市と地域連携センターが主催の【加古川「知」を結ぶプロジェクト】に参加しました。私のチームでは、加古川市の現状課題を「知名度向上」であると定め、知名度向上のためにSNS上で影響力のある情報発信者「インスタグラマー」を既存イベントに起用する有効性を示し、SNSでの情報拡散を目的とした屋外ウォーキングイベントとフォトコンテストの同時開催案を提言しました。「コロナ禍における」という本プロジェクトの議題を念頭に置き、SNS利用の有効性を示すため香川県:父母ヶ浜の経済効果などの「データ」を適切に利用すること、政策の「実現可能性」を意識して内容を構成した点について高く評価していただきました。

     チームで活動していく中で、私たちはメンバーとの絆をできるだけ早く、また深く構築することの重要性を学びました。なぜ、それらが必要であったのかというと、本プロジェクトでは、加古川市行政に対する課題設定から政策提言まで、全て自分たちで探し出すことが求められたからです。そのために私たちは、沢山の意見から共通点を見つけ、精査するという方法を選択しました。そのために「どのような意見でも言い合える」雰囲気作りを意識したのです。そのおかげで、ミーティングでは絶えることない意見交換で議論を発展させ、最終的に全員が納得する政策提言に行き着くことができました。

     本プロジェクトで苦労したことは、加古川市の問題の本質を捉えることです。目の前にある大量のデータや情報に思考を捉われ、調査研究が滞ってしまうことがありました。そのようなときに、加古川市を訪問し、半日以上サイクリングをすることによって私たちの視野を広げる契機となりました。想像していた以上に加古川市が広大であることや住宅街が密集している状況などを目の当たりにして、自転車ではない他の方法で加古川市の観光を促進できる提案をすべきだろうという考えに変わっていきました。教室で議論するだけでは実際の状況を知ることは困難で、五感を使った情報収集の重要性を感じた瞬間でした。また実地調査以外でも、SNS等を利用してアンケート調査を行ったことで、私たちの仮説が妥当かどうかを肌で感じることができ、最終的な政策提言に行き着くことができました。これらの経験により、私たちは、日々インターネットによって「安易な解答」を与えられ過ぎていて、改めて疑問を抱き、その答えを得るために現実の世界で行動することができなくなっていると気づくことができました。溢れる情報の真偽を確かめ、物事の本質を捉える力を伸ばすことの重要性を今後も忘れることなく、学生生活で活かしていきたいと考えています。

    (マネジメント創造学部 井上 佳南)