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    『経営学会総会』と『講演会』を開催しました

    2018年6月07日(木) 経営学部新着情報
     甲南大学経営学部経営学会は、学生の立場から経営学部の活性化に貢献することを目的としています。毎年5月に経営学会の予算・決算の審議が行われ、教員も参加した総会で承認されます。
     5月29日に総会が開かれ、平成29年度の経営学会決算と平成30年度の予算が承認されました。総会後、経営学部1年生を対象とした講演会では、株式会社アットストリーム代表取締役大工舎宏様に「経営学を学び始める皆様に考えて欲しいこと・やって欲しいこと ~経営コンサルタントからのメッセージ~」というテーマで、講演いただきました。

     以下は、講演の要旨です。
     企業は絶えず変化の中で事業を行っているので、今後の変化やこれから起こることを常に考える姿勢が大切です。過去の実例の分析も重要ですが、変化と未来への対応も実際の企業ではより重要と考えられます。このため、一面的な考え方ではなく、物事を両面から見ること、また多面的に学ぶことを意識してください。
     学生時代にやって欲しいこととして、①考える癖をつけること、②積極的に議論すること、③読むこと(インプット)と書く(アウトプット)ことを習慣づけてください。「有言実行」という言葉がありますが、自分の考えを言葉にして「書く」ことから「言う」ことを心がけ、他人に言うことで実行する意思が強固になります。
     私自身は、「プロフェッショナル」であることを意識しています。何らかの専門性で自分に価値をつける努力をして、一個人として評価されることが必要です。そのため、組織に依存することなく、どんな価値の出し方が自分にできるのかを考えてください。
     また、私は、自分がやりたいこと・自分に向いていそうなことを明確にすることが必要と考えます。コンサルタントは、相手企業のお客さんと一緒になって問題を考え改善します。私がやりたいことがコンサルタントではできると考えました。
     コンサルディング会社の採用要件(若手メンバー)については、3つあります。
    論理的思考力=コンサルタントは企業の外から内部に入って分析をおこない、解決策がその企業に納得してもらえるような論理的な説明力が求められます。
    コミュニケーション力=分析結果を企業にどのように理解してもらえるか、「コンサルタントのあのひとが言うことは聴こう」と言っていただけることが大切です。
    吸収力=変化に対応するため、今あることを捨てる自信を持ち、積極的に新しいことを取り入れる。そのことが自分を伸ばすことになります。
     最後に、大学生活の中で、多様な経験をしてください。人間・組織に興味をもってください。
    (経営学部教授 渡邊和俊)