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研究内容を紹介! 財務会計の久保田先生 「地図と財務諸表」
2016年9月20日(火) 経営学部新着情報
「企業の活動」と「財務諸表」との関係は、「山」と「地図」にたとえることができます。これからある山に登ろうとしているとしましょう。頂上に至る道がどのようについているかを知るためには,地図に頼ることになります。登山という行動について,それに必要な情報(この場合は登山道)を地図によって得ることができます。地図(写体)は,縮尺や等高線といった様々なル-ルによって地形(本体)を写し取ったものです。
企業の活動(本体)と財務諸表(写体)は,ちょうどこの地形と地図の関係にたとえることができます。登山者にあたるのは,経営者、株主や債権者といった企業の利害関係者です。
登山者は,山という本体についての情報を写体としての地図から得て,登山という行動に役立てます。同様に,経営者,株主や債権者は,企業会計基準によって写し取られた企業の活動という本体についての情報を,写体としての財務諸表から得て,投資,融資、取引といった行動に役立てるのです。
私は、企業会計基準をはじめとする財務会計に関する研究をしています。(文責:経営学部教授 久保田秀樹)