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    足立泰美ゼミ、挑む。移動を守ることは暮らしを守ること ― 阪急阪神で学んだ未来の街のデザイン

    2025年7月01日(火) 経済学部新着情報 お知らせの一覧

    2025年6月27日、足立ゼミの学生たちは阪急阪神ホールディングス本社を訪れました。
    「交通インフラは、ただの移動手段なのか?それとも、地域の未来をつくる生命線なのか?」この問いを胸に、現場でしか得られない学びに挑んだ一日でした。



    問いを持つことから始まった学び
    見学に向け、ゼミでは3か月かけて準備を進めてきました。JR西日本、大阪メトロ、神姫バスなど、関西の交通インフラ企業の事例を徹底比較し、「人口減少と高齢化の中で、交通はどう持続できるのか」「地域の価値をどう守るのか」を考え抜きました。「交通はインフラだけではなく、人と人をつなぐコミュニティの基盤である」。この気づきを持って、学生たちは阪急阪神の現場に足を踏み入れました。



    SDGsを“絵空事”で終わらせない仕組み
    当日は、阪急阪神ホールディングスの竹之内様、アイテック阪急阪神の馬場様から、地域密着型の先進事例を紹介いただきました。
    SDGsトレイン「未来のゆめ・まち号」は、単なるPRではなく、沿線の子どもたちが未来を考えるきっかけを届けるプロジェクト。「キャンドルナイト」や「病児支援の寄付つき宿泊プラン」など、無理なく続けられる仕組みを社員一人ひとりが実践する姿に心を打たれました。
    寄付つき自販機や社食の+10円の「流れ寄付」。一見小さな行動が、地域を支える力に変わる仕組みです。「活動は、人数が多いほど盛り上がるんです」。この言葉に、参加した学生たちは何度もうなずいていました。



    未来にわたり住みたい街とは?
    説明が終わった後、竹之内様から学生たちに問いが投げかけられました。
    「あなたが心から思う、未来にわたり住みたい街はどんな街ですか?」
    全員が真剣に考え、一人ずつ答えを口にしました。
    •    「高齢者も子どもも安心して移動できる街」
    •    「地域の人が顔見知りで支え合える街」
    •    「新しいことに挑戦できる街」
    このディスカッションは、「未来は誰かが決めるものではなく、自分たちでデザインするものだ」という強い実感をもたらしました。

    未来に向けた一歩
    今回の学びをきっかけに、足立ゼミでは「若者が交通インフラとまちづくりにどのように関わるか」をテーマにアンケート調査を実施予定です。調査結果をもとに、次はゼミから政策提言や研究発表へとつなげていきます。「移動を守ることは、暮らしを守ること」。
    この言葉を胸に、一人ひとりが地域に根ざした未来のデザインを探し続けます。