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    台湾研修報告・その4

    2018年9月29日(土) 法学部新着情報
    えん罪救済ボランティアの台湾研修報告、その4です!法学部2回生の清水光さんの記事です。
    [法学部教授・笹倉香奈]
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    8月23日から27日の5日間、えん罪救済学生ボランティアの活動の一環として台湾研修に行き、アジア諸国におけるえん罪救済の実態に関する講演に参加しました。
    講演2日目午後は、アジア諸国のえん罪救済の活動報告が行われました。それぞれの国がそれぞれの特徴を生かして市民への広報資金調達、司法改革に向けた提言などを行っていることがわかりました。
    いくつかあるアジアの団体の中で、シンガポールのえん罪救済団体は大学院生によって設立され、現在の活動も院生で成り立っているとのことでした。シンガポールの法曹界、シンガポールのCriminal Legal Aid Scheme (CLAS)など大学教授や弁護士さんのサポートを受けて、麻薬取締の事件を解決し救済なさっていました。同じ学生とは思えないほどしっかりしておりとても驚きました。
    その夜に行われた食事会で、シンガポールの方々と同じ席に座らせていただき色々なお話を聞きました。将来法曹になることを夢見て日々勉強に励んでいるとのことです。私の片言の英語も必死に理解しようとして下さり、優しさも感じました。最後にはみんなで写真を撮り、それをインスタグラムのアカウントを教えあってシェアしました。学生なりの繋がりを持てたと思います。
    台湾に出向いて直接お話しを聞くことにより、日本だけでなく他国にもあるえん罪の存在、日本との司法制度改革に関する違いなどを知ることができました。例えば台湾では刑事訴訟法の改正なども達成されているようです。他にも各団体の活動をしている人たちのえん罪撲滅に対する願いなど、身をもって実感しました。
    研修を終えて、日本人と台湾の人(他国)の人間性の違いも知りました。私が思っていた以上に台湾の方はフレンドリーで人と人との距離が近く感じました。そのため市民への広報活動を行いやすいのかなと思いました。これに比べて、日本人は警戒心が強く、相手に気を使い過ぎているように感じます。まずはえん罪について詳しく説明するような親近感が湧く、日本人に合った広報の仕方を考えたいと思っています。
    5日間の研修は大変有意義な時間であり、私自身の成長に繋がる貴重な経験となりました。今後の活動にも活かせるように、後輩たちにも伝えたいです。