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東京研修最終回・一回生の感想は?
2018年9月20日(木) 法学部新着情報
連載「えん罪救済ボランティア・東京研修」最終回です。
7回にわたりご紹介してきました東京研修の様子、いかがでしたでしょうか?台風のために残念ながら2泊3日の予定が1泊2日になってしまいましたが、それでも色々な場所を訪れ、たくさんの方のお話を伺うことができました。
通常、法学部の講義は大教室で行われます。ゼミなど、少人数の講義はあるものの、講義時間との兼ね合いもありますから、遠方に出かけていって色々な方のお話を聞いたり、刑事司法運営の現場をみたりすることはなかなかできません。
えん罪救済ボランティアに参加している一回生の皆さんは、研修に参加してどういう感想をもったのでしょうか。何人かの方が感想を寄せて下さいましたのでご紹介します。
[法学部教授・笹倉香奈]
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★ 一回生・Mさんの感想★
東京研修、初めて見聞きするものばかりで、とても充実した2日間でした。
私が特に印象に残ったのは、桜井さんと検察官の方のお話です。様々な角度からお話を聞くことで、今までとは違った考えを持つことができました。今まで冤罪被害者の立場で物事を考える事が少なかったため、今回の研修を通して司法の現状についての見方が変わりました。
またこのような機会があれば、ぜひ参加したいと思います。
★ 一回生・Iさんの感想★
この東京研修で様々な体験をし、その中でもいちばん心に残っているのは桜井さんのお話です。 それまで、ニュースや新聞で、「〜容疑者は容疑を否認し……」などの決まりきった文章を見たり聞いたりするたび「本当はやってるけど、捕まりたくないから否認してるだけ」と、容疑をかけられた人の言い分や証拠を知ることもなく、いや知ろうともせずに、思っていました。
が、そのような私の考えこそが、絶対にあってはならないえん罪を生むのだと思います。
今まで私は発表されたことを盲信的に信じ、決めつけていました。それはとても危険なことだと思います。そのような姿勢を改めなければならない、と痛感しました。
これからは、何をもって、どんな理由と証拠から逮捕されたのか?また、その理由や証拠は正当で信頼できるものであるか?虚偽の自白ではないのか?など様々な視点からじっくりと調べ、考えたいと思います。