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警視庁を見学しました!(東京研修⑧)
2017年10月23日(月) 法学部新着情報
2017年9月12日から14日の3日間、えん罪救済ボランティアの学生30人と東京に研修に行きました。訪問先などについて、参加した学生が執筆した記事の最終回です。 〔以上、笹倉香奈(法学部教授)〕
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えん罪救済センター学生ボランティア研修の2日目(9月13日)の午前、警視庁を訪れ、約一時間、警視庁の概要等の映像視聴や施設内を見学しました。
皆さん、警視庁と警察庁の違いをご存知でしょうか?警視庁は東京都公安委員会の管轄の下に都内全域を管轄している組織です。皆さんが街中を歩いていてよく目にする大阪府警察や兵庫県警察などと同じような立場の機関です。各都道府県警察はそれぞれ自分の都道府県を管轄しており、警視庁はその47都道府県の地方機関の一つとして東京都を管轄している機関です。しかし、なぜ「東京都警察」ではないのかと疑問に思いませんか。それは、警視庁は地方公共団体としての東京を管轄する警察本部であるのみならず、日本の首都としての東京を警備する警察機関であり、重要な役目を担っている大きな組織であるからです。これに対して「警察庁」は警察全体の防犯対策や刑法の運用、規則の作成を行い、各都道府県の警察の管理をする組織です。
今回訪れた警視庁では、職員の方のお話を交えながら映像を視聴し、警察庁の概要等を学びました。また、警察参考室には、明治7年警視庁創設以来の資料が展示されており、警察官の制服や、中学・高校で学ぶ大久保利通暗殺事件で実際に用いられた刀や、二・二六事件、五・一五事件といった有名な事件の遺品など参考資料約1000点が展示されていました。施設内見学では通信指令センターの110番の受理状況を見学しました。通信指令センターには110番の電話を受ける受理台と警察署やパトカー、交番の警察官に指令を出している無線指令台があり、実際に対応している職員さんの姿を見ることができました。
今回、施設内を見学し、警視庁の建物の大きさに驚きました。建物は丈夫な造りになっており、震度7の地震が起きても震度3・4程度の衝撃に抑えることができ、停電に関しても自家発電ができるので心配ないようです。
警視庁見学では日常生活を送る中でなかなか利用することのない施設内を見学し、展示されている白バイなどにも乗ることができました。職員の方はとても素敵な方で、丁寧にご説明してくださったので、私たちは真剣な眼差しでお話を聞き、警察組織について詳しく知ることができ、大変満足しました。法学部の学生さんや警察官に興味がある方以外でも、大変興味深く充実した内容になっています。皆さん東京へ行かれる際には是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。(法学部3回生・前川航大)
警視庁前で撮影