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平生オータムスクールでポスター発表!
2016年10月28日(金) 法学部新着情報
2016年10月22日に甲南大学白川台キャンパスで開催された「平生オータムスクール」に法学部の3回生と4回生のグループが参加し、ポスター発表を行いました。
平生オータムスクールは「甲南大学プレミア・プロジェクト」の一環として開催された初の試みで、学生たちが文系理系の枠を越えて、お互いに学んでいる事柄や研究している事柄を発表し合い、他分野のことを身近に感じるために開催されました。「知の交流」を目的にしたイベントです。高校生や高校の教員の先生、地域の住民の方々も参加されました。
法学部の4回生のポスター発表「刑事司法改革について」では、2016年の5月の刑事訴訟法等の改正について取り上げました。2016年改正では、一部の事件で取調べの全面的な録音録画を行うことが法制化されたほか、司法取引制度などが創設されました。
この改正のきっかけは何だったのか、どのような経緯を経て改正が行われたのか、改正の主なポイントはどのようなものなのか、問題点はないのか、刑事司法制度をよくするためには、さらにどのような点の改革が必要なのか――4回生の松下大輝さん、藤田信仁さんがわかりやすく解説しました。
また、3回生の倉松真人さん、中條菜津紀さん、藤澤花香さんは「冤罪を生まない刑事司法を目指して――『えん罪救済センター』でのボランティア活動の紹介」という題名で発表しました。
3人は、この4月に立ち上がった「えん罪救済センター」に学生ボランティアとしてかかわっています。「えん罪救済センター」は、法律や心理学、その他の専門家によって、冤罪を訴える事件の支援を無償で行うために立ち上げられた、日本で初めての組織的な試みです。拠点は立命館大学にあるのですが、甲南大学法学部の学生は学生ボランティアとして参加しています。
ポスター発表では、「えん罪救済センター」とはどのような活動をしているのか、学生のボランティアとしてどのような活動をしているのかを、お揃いのTシャツを着て最先端の事情を説明してくれました。
理系の参加者も多く、普段はなかなかわからない他学部での取り組みをお互い知る機会を得られた貴重な一日でした。
*ポスター発表「冤罪を生まない刑事司法を目指して」は、「甲南大学父母の会」の補助を受けて実現することができました。
文責:法学部教授 笹倉香奈