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    「兵庫県警察」による講演会を開催しました

    2024年7月11日(木) 法学部新着情報 お知らせの一覧

     甲南大学法学会では、実務の現場で活躍されている方々をお招きして業務内容を披露していただく講演会を随時開催しています。今回は、法学部1回生の基礎演習の一環として、兵庫県警察本部生活安全企画課の森下様と警務課の野島様に様々な犯罪被害の防止についてお話いただきました。




     講演に先立ち、法学部教育実践委員会委員長の竹内教授から講演会趣旨の説明があり、続いて法学部長の金丸教授から開会の挨拶がありました。



     講演ではまず、令和5年の兵庫県の特殊詐欺被害は被害認知件数および被害額が過去最多となっていること、被害者は65歳以上が全体の約8割を占めていることから高齢者に特殊詐欺の手口について知ってもらうことが重要であると説明がありました。また、ここ神戸・阪神地域での被害が兵庫県全体の8割を占めていることから、皆さんの身近なところで起こりえることを意識してもらい、コンビニでATM操作している高齢者を見かけたら、それとなく声がけをして注意を促すなど、若い方々にも自分のことと思って関心をもっていただきたいと強く述べられました。

     次に、固定電話機を対象とした防犯対策サービスについて紹介がありました。特殊詐欺のほとんどは自宅の固定電話への1本の電話から始まっています。昨今は、国際電話番号からの特殊詐欺が急増しているため、年齢に関係なく国際電話の利用を休止するサービスや、知らない番号からの電話にでないようにするために、70歳以上を対象としてナンバーディスプレイとナンバーリクエストの工事費及び利用料を無償化するサービスを導入している事例などが挙げられました。

     続いて、インスタグラムやツイッターなどのSNS(Social networking service)やインターネット掲示板などで、短時間で高収入が得られるなどの甘い言葉で若者を誘う「闇バイト」についての説明がありました。これらは一度勧誘されてしまうと、特殊詐欺の受け子・出し子として犯罪組織の手先として利用され、脅されて逮捕されるまでやめられないという大変危険なものです。現実では、逮捕された後も懲役や被害者への損害賠償を求められた事例があるとのことでした。

     インターネット上での書き込みについては、良かれと思ってやったことであっても、虚偽の内容であれば刑事的、民事的な責任を問われる可能性があるため、安易な書き込みや投稿はしないようにしてくださいとの注意喚起もなされました。

     法学部1年生の皆さんにとって初めての夏休みをもうすぐに迎えます。新しいアルバイトを探したり、友達と羽を伸ばして遊ぶ機会が増えると思いますが、今日学んだことをしっかり念頭に置いて、『無知がゆえの加害者』とならないように注意していただきたいと思います。

    今後も甲南大学法学会は、実務の最前線で活躍されている方々をお招きして講演していただき、学生の皆さんにとって有益な学習機会を提供していきます。


    (法学部事務室)