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    甲南高校でえん罪について講演しました!(2)

    2019年12月10日(火) 法学部新着情報

     甲南高校3年生の「法学入門」の授業で、えん罪救済ボランティアの学生が講義をしました。本番当日の様子です。
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     当日、少し早めに高校に到着し、最終的な打ち合わせを行います。本格的な講義をするのは初めてで緊張しました。でも、十分準備をしてきているから、きっと大丈夫なはずです!



     高校3年生の「法学入門」のクラスで、2コマ(50分×2)という貴重な時間を頂きました。生徒さんは8人。
     まずは、導入です。「皆さんは、冤罪って知っていますか」。日本に冤罪がとても多いこと、そして冤罪事件で再審請求がなかなか認められないこと、日本におけるもっとも大きな冤罪原因は、おそらく「自白」であること。そして、無実の人が取調べにおいて虚偽の自白をしてしまうという事実があること。
     でも、本当に無実の人が嘘の「自白」をしてしまうことがあるのだろうかという問いかけをして、東住吉事件のケーススタディに入りました。



     東住吉事件では、虚偽の自白によって無実のおふたりに無期懲役の判決が言い渡されてしまいました。そこで、東住吉事件における冤罪を晴らすために、どのような弁護活動が行われたことを紹介しました。
    (1)自白が虚偽であることを証明するために行われた燃焼実験、(2)虚偽の自白が生まれてしまった原因の分析について、それぞれ動画など交えながら分かりやすく説明していきます。
     途中、生徒さん同士のグループワークを2度はさみ、各自に「東住吉事件における自白のどこがおかしいのか」「そのような自白は、どうして生まれてしまったのか」ということについて、考えて発表していただきました。
     生徒の皆さんはみんな熱心に取り組んで、とてもしっかりした意見を述べてくれました。ワークにはボランティアのメンバーが入って議論をサポートしました。



     東住吉事件の冤罪原因について勉強したあとは「では、どうやって冤罪を防いでいくか」という点をみんなで考えます。自白が冤罪の原因であるならば、虚偽の自白を生んでしまうような取調べのあり方を改善しなければなりません。ではどうすればいいのか。取調べの可視化や弁護人の立会いの問題などについても、検討しました。



     そして、最後は東住吉事件冤罪被害者の青木惠子さんからのメッセージです。冤罪を身近なものとしてちゃんと向き合うことの重要性が分かりました。
     教えることは学ぶこと。甲南高校の皆さんに講義をするという経験を通して、冤罪の問題についてより深く学ぶことができました。とても勉強になりました。
     足立先生、甲南高校の生徒の皆さん、本当にありがとうございました!
    《法学部教授・笹倉香奈》