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社会学科:「兵庫県」について考える合同ゼミを開催しました
2018年12月12日(水) 文学部新着情報
11月19日と28日の2回にわたって、兵庫県企画県民部地域創生課の職員の方々と文学部社会学科の星敦士ゼミ、阿部真大ゼミ、中里英樹ゼミに所属する3年生との間で、今の兵庫県が抱える様々な問題、特に若年層の人口流出と若者の仕事探しに関する意見交換会を行いました。
冒頭、職員の方から兵庫県の抱える課題や問題点について、特にこれからの人口減少と少子高齢化を中心として詳細な資料をもとに説明がなされました。人口減少と少子高齢化への対応は日本社会全体の課題ですが、東京圏以外の、兵庫県を含む地方にとってはより喫緊の課題であることが理解できたように思います。またそれらに対して兵庫県が策定した地域創生戦略をもとに若者の県内定着やUIJターンの促進を目的として様々な取り組みを行っているほか、広報戦略として兵庫県での暮らしの魅力を発信する冊子やインスタグラムのほかにもラジオ番組でSNSとメディアミックスした手法を展開している現状も紹介されました。
*兵庫県地域創生インスタグラム >>>
*MBSラジオ『Da-iCE 花村想太のa-i'm from HYOGO』(毎週日曜日24:00~)
番組サイト >>>
*ラジオ関西『ネイビーズアフロのレディGO!HYOGO』(毎週火曜日23:30~)
番組サイト >>>
説明のあとで「卒業後にも兵庫県で住み続けたい? 仕事はどこで?」「仕事探しはやっぱり地元がいい?」などのテーマのほか、3年生として今年の夏に経験したインターンシップの行き先や内容、企業に関する情報の探し方や、仕事・キャリア形成に対する考え方などについて、学生と職員の方との意見交換が行われました。学生からは「兵庫県内で良い仕事があれば、卒業後も住み続けたいし、働きたい」など意外と(?)住む場所、働く場所として兵庫県を高く評価する声が聞かれた一方で、SNSによる情報発信や広報活動については「今日初めて知った」「兵庫県にどんな特色のある企業があるのか分からない」「インターンシップ先を探していたときは大阪の企業がほとんどだった」など、今後考えていく必要がありそうな意見も多く、今回のディスカッションは兵庫県の職員の方々にとっても参考になったのではないでしょうか。社会学科で学んでいる社会問題について、学外の現場でその解決に携わっている方々と話す機会は学生にとっても貴重な体験になったと思います。
(文学部社会学科教授・星 敦士)