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先輩の「甲南社学ストーリー」から学ぶ――文学部社会学科1年生配当「社会調査基礎演習Ⅰ」の紹介
2017年6月19日(月) 文学部新着情報
文学部社会学科では、1年生向けの必修科目の一つとして「社会調査基礎演習Ⅰ」が開講されています。毎週火曜日3・4限の2コマ、3時間にわたって「何を、どのように学習していくのかをしっかり理解して、有意義な大学生活を送ることができるよう」(シラバスより)に学ぶ実習科目です。4月から文献の読み方、フィールドワークの初歩、図書館の使い方等について学んできましたが、6月6日(火)の授業では、平成28年度卒業生の大橋凜太郎さん(神戸新聞社記者)をお招きし、甲南大学文学部社会学科での経験=「甲南社学(コウナンシャガク※)ストーリー」を伺いました(※「コウナンシャガク」は、「甲南大学文学部社会学科」を指す通称。単に「シャガク」と言われることが多い)。
西川麦子教授が聞き役となり、現在の新聞記者として働く毎日の様子、甲南大学に入学するまでの経緯、大学での授業の取り方、ゼミ選び、クラブ活動、就職活動など、様々な側面から、大橋さんは自身の「甲南社学ストーリー」を語ってくれました。
記者を目指したきっかけは、小学生の時に自分達の野球の試合を取材に来てくれた神戸新聞の「記者さん」の姿にあったということです。全く勉強しない高校生でしたが、大学入学後は、片っ端からできるだけ多くの授業を取りました。記者になりたかったため、いろいろな考え方を学び視野を広げたいと思ったからです。また、ゼミナールは、文章指導では定評のある菅康弘教授のゼミを選択しました。菅教授の「その人の持っているボキャブラリーが、人の人生を推し量る物差しだ」という言葉に魅かれたそうです。卒業研究(卒業論文)では、「大相撲の八百長」をテーマに選びました。大学生活では、勉強ばかりでなく、甲南大学グリークラブ(男声合唱団)での活動を通して、様々な人との出会いもあったと話してくれました。新聞社の採用試験では、作文に重きを置くので、普段から新聞・本を読むのが大事といった話も出ました。
1年生たちは、先輩の経験談に熱心に耳を傾け、大橋さんのお話の後には、「面白かった授業は?」「資格は必要?」「大学時代にやっておけばよかったと思うことは?」等の質問が出ました。
受講生にとっては、今後4年間の大学生活を送る上でのヒントが得られる授業だったのではないでしょうか。
これまでにも、甲南Ch.で、文学部社会学科の授業紹介をしています。ぜひ以下の記事もチェックしてください!
・徳島県勝浦町で地域づくりについて学ぶゼミ合宿を行った帯谷ゼミの課外活動>>>(2016年5月24日の記事)
・オムロンヘルスケアの社長をお迎えした阿部ゼミの活動>>>(2016年10月6日の記事)
・大阪・心斎橋の外国人観光客の現状について学んだ松川ゼミの学外研修>>>(2017年1月12日の記事)
(文学部社会学科教授 松川恭子)