おしゃれな街・神戸の私立大学として100年の伝統を持つ甲南大学で、充実の学生生活を送りませんか。

  • 新着情報 NEWS

    新着情報

    上林ゼミで海外移住と文化の交流センター・移住ミュージアムの見学会を実施しました

    2025年11月11日(火) 文学部新着情報 お知らせの一覧

    2025年7月12日、文学部英語英米文学科の上林ゼミナールで、海外移住と文化の交流センター・移住ミュージアムの見学会を実施しました。見学会では、移住ミュージアム専門調査員の楠正暢さんに、日本から中南米への移住の歴史について説明していただきました。楠さんにはその後一緒に、ミュージアム内の展示室をめぐり、展示物から分かる具体的な事柄について解説していただきました。解説を聞くことで、たとえば国立移民収容所で船を待つ人々の不安、船中での娯楽、ブラジルなど中南米に渡ってからの生活や苦労など、移住を通した日本とブラジルのつながりに関する具体的な理解を深めることができました。


    楠さんの講演後に参加者一同で撮影


    今回の見学会は、上林ゼミが普段の教室で行っている学びをさらに深める効果がありました。上林ゼミでは、「食べ物から世界各地のつながりを考える」をテーマに関連する文献の読解を行ってきました。その一環として、『神戸とコーヒー:港からはじまる物語』(神戸新聞総合出版センター、2017年)など、甲南大学がある神戸とブラジルとのつながりをコーヒーを通して考えるきっかけとなる本もありました。今回、移住ミュージアムを訪れ、ブラジルを中心として中南米に渡った人々の残した記録、写真や実際に使用したスーツケースなど歴史的な資料を目で見ることで、文献だけでは伝わってこない、当時の人々の実感を少しですが感じることができました。



    熱心に展示を見学する学生


    そしてミュージアムの展示だけではなく、建物、そして移動中も歴史を勉強する機会となっていました。現在海外移住と文化の交流センター・移住ミュージアムとなっている建物それ自体が、国立移民収容所として移住者を送り出す場所として活用されてきた歴史を持っています。また元町駅から移住ミュージアムまで歩いた鯉川筋は、移住する人々が、最後に港まで歩いた道のりでした。上林ゼミでは今後も、私たちが学ぶ神戸という街と世界とのつながりを学ぶ校外学習を実施していきたいと考えています。

    最後に神戸とブラジルのつながりが分かる貴重な機会を与えてくださった神戸市立海外移住と文化の交流センターの皆様に改めて感謝いたします

    文学部英語英米文学科・上林ゼミでは、海外移住と文化の交流センター・移住ミュージアムの見学会を開催しました。見学会では、移住ミュージアム専門調査員の楠正暢さんに、日本から中南米への移住の歴史について説明していただきました。楠さんにはその後一緒に、ミュージアム内の展示室をめぐり、展示物から分かる具体的な事柄について解説していただきました。今回、移住ミュージアムを訪れ、ブラジルを中心として中南米に渡った人々の残した記録、写真や実際に使用したスーツケースなど歴史的な資料を目で見ることで、文献だけでは伝わってこない、当時の人々の実感を少しですが感じることができました。神戸とブラジルのつながりが分かる貴重な機会を与えてくださった神戸市立海外移住と文化の交流センターの皆様に改めて感謝いたします。