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    都市政策の変遷を社会学の視点で探る──発展研究D(くらしと地域I)(社会学科専門教育科目)

    2025年7月09日(水) 文学部新着情報 お知らせの一覧

    甲南大学社会学科では、2年次までに培った知識を踏まえ、特定の領域を深く掘り下げて学ぶ「発展研究」科目を設けています。
    そのひとつである「発展研究D(くらしと地域I)」では、神戸市の都市政策の変遷をテーマとして、学生たちが主体的に調査・分析・発表に取り組みました。

    都市政策を社会学として読み解く

    講義では、まず都市政策について取り上げた地域・都市社会学の論文を全員で読み、社会学として都市政策をとらえていく視点と神戸市の都市政策の特徴を学びました。その後は、グループに分かれて、過去から現在にかけて神戸市が取り組んできた都市政策を1つ取り上げ、その歴史的変遷を検討しました。

    学生が選んだ調査テーマ

    各グループは、自分たちの興味・関心を出発点に、以下のようなテーマを設定しました

    三宮周辺の都心部の再開発
    神戸市の子育て支援政策の展開
    ポートアイランドおよび神戸空港の開発構想
    西神ニュータウン開発と郊外住宅地の変容

    グループワークの内容

    このグループワークでは、神戸市がWeb上に公開している行政資料や『神戸市史』、『都市政策』(神戸都市問題研究所)に加え、国立国会図書館デジタルコレクションに収蔵されている資料など、幅広い情報源を活用し、資料の分析を進めました。

    さらに一部のグループは、インターネット上で公開されていない都市政策にかかわる一次資料を閲覧するために、教員とともに神戸市中央図書館への資料調査も実施しました。




    学生主体で読み、調べ、発表する主体的な学び

    グループで調査した内容は、最終的に発表というかたちで共有し、他グループとの議論や教員からのフィードバックを通して、視野を広げながら理解を深めました。文献読解から資料収集、分析、発表へとつなげていくプロセスのなかで、学生たちは社会学を通して都市政策の変遷を学びます。少人数制で、学生が主体となって動き、考え、発信する──そんなアクティブな学びが、文学部社会学科の「発展研究D」では展開されています。