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兵庫県の課題をデータサイエンスで解決する:「ひょうごビジョン2050」出前講座@「量的データ解析」(社会学科専門教育科目)
2025年4月28日(月) 文学部新着情報 お知らせの一覧社会学科の3年生以上が履修する科目は、大きな教室で講義を聞くというスタイルではなく、少人数で実践的に課題に取り組むといったスタイルの授業が多くなります。そのような授業の1つである「量的データ解析」で、兵庫県庁の職員の方にお願いして2050年の兵庫県のあるべき姿を描いた「ひょうごビジョン2050」についての出前講座を行っていただきました。
○兵庫県の課題を知る/県民の意見を聴く
文学部のなかにある社会学科は一般的には「文系」と呼ばれていますが、「量的データ解析」のようにアンケート調査で得られる数値データのほか、口コミのような文字データ、写真や映像といったビジュアルデータなども使いながら、今の社会を読み解く、地域の課題の解決を考える「データサイエンス」的な授業も豊富にあります。
この日の授業では、これから様々な分析手法を学んでいく最初の段階として、2050年の兵庫県の姿を展望する「ひょうごビジョン2050」は地域の課題をどのようにとらえているのか、県民を対象にアンケート調査をする目的、得られたデータの活用方法などについて兵庫県庁の行政職の方に解説していただきました。

○若い世代に必要な支援とは?
授業後半のディスカッション、若い世代に必要な支援についてのコメント記入では、授業料や通学・塾などの費用に対する金銭的な支援など教育に関するサポートのほか、仕事と子育ての両立、一人暮らし、自分らしい多様な生き方の選択など、こういった支援が兵庫県にあればという意見が多く出されました。また、「ひょうごビジョン2050」の認知度を高めるためのPRを、といった提案もありました。
「量的データ解析」の授業では、この後、県民を対象として実施したアンケート調査データを使いながら様々な分析手法を学ぶとともに、「ひょうご2050ビジョン」が目指している地域の姿はどのくらい実現できているか、課題解決のためにどうしたらよいか、データ分析とレポート作成を通して考察していきます。
(文学部社会学科 教授 星敦士)
※「ひょうごビジョン2050」の詳細は兵庫県公式サイト「ひょうごビジョン2050ポータルサイト」(https://hyogo-vision.com/)で見ることができます。
