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    井野瀬ゼミ・上林ゼミで国立民族学博物館の見学会を実施しました

    2025年2月13日(木) 文学部新着情報 お知らせの一覧

     2024年7月13日甲南大学文学部英語英米文学科の井野瀬久美惠ゼミナールと上林朋広ゼミナールの合同で、国立民族学博物館および附属図書館の見学会を実施しました。見学会では、インド洋海域世界の歴史を専門とする国立民族学博物館の鈴木英明准教授に、館内展示の解説をしていただきました。
     当日は、まず鈴木准教授の案内で図書館を見学し、蔵書の特徴に関する解説を聞き、貴重図書(千夜一夜物語など)の閲覧を行ないました。その後、展示場に移り、南アジア・アフリカを中心とした地域展示や、言語展示などを閲覧しました。海洋地域や、交易に関する鈴木准教授の解説を聞くとともに、ファッションや食文化など学生の関心に合わせて各自、展示を見学しました。学生が各自で展示を見るだけでなく、サハラ交易やザンジバルの奴隷貿易などさまざまなトピックに関する鈴木先生の軽妙な説明を聞くことで、理解を深めることができました。
     今回の見学会は、井野瀬ゼミ・上林ゼミが普段の教室で行っている学びをさらに深める効果がありました。南アフリカ史を専門とする上林ゼミでは、帝国支配の実際としてアフリカ・南アジアにおける英語教育に関する文献読解を行ってきました。一方、イギリス帝国の歴史と文化を学ぶ井野瀬ゼミでは、イギリスの旧植民地(アフリカ・アジア)での出来事を卒論で取り上げる学生が多くいます。そのため、アフリカ・南アジアを中心とした実際の展示品を観覧し、世界各地の人々の生活をより具体的に体験することで、今後の学習の理解向上につながるのではないかと考えています。今回の民族学博物館展示場および図書館の見学は、甲南大学文学部の井野瀬・上林ゼミにとって、普段の教室での授業だけでは得られない、具体的なモノによる知的な刺激を経験する機会となりました。
     このような貴重な機会を与えてくださった民族学博物館および鈴木英明先生に感謝いたします。