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    日本語日本文学科 国語教師をめざす4年生による教育実習報告会の開催

    2024年8月06日(火) 文学部新着情報 お知らせの一覧

     文学部日本語日本文学科では、国語の教員免許、登録日本語教員、図書館司書、図書館司書教諭、といった資格を取得できますが、中でも国語の教員免許は多くの学生が取得をめざしています。国語の教員免許(中学校教諭一種免許(国語)、高等学校教諭一種免許(国語))を取得するためには、「教育職員養成課程(教職課程)」の単位を修得し、4年生の前期に教育実習に行く必要があります。

     今年度は、4年生10名が5月・6月に3週間の教育実習を行いました。7月15日(月)には、教育実習の報告会を実施しました。教育実習で学んだことや反省点、後輩へのアドバイスなど、報告会での発表を通して自らの教育実習の体験について振り返る機会となりました。
     教育実習を始める前は、不安を口にする学生もいましたが、教育実習先での生徒たちとの温かい交流、先生方からの丁寧なご指導のおかげで、充実した実習となったようです。



    発表の一部を紹介します。
    ・教育実習前に指導案を完成させ、余裕をもって授業に臨んだが、指導案通りには授業が進められないことを痛感した。教材研究に終わりがないことを学んだ。
    ・クラスによって、授業の展開の仕方、発問の内容を変える必要があるのはもちろんのこと、同じクラスであっても時限ごとに工夫が必要だとわかった(午後の授業や、体育の後の授業では、集中できるような展開が必要)。
    ・朝学活を担当していたが、出欠確認や連絡事項の伝達、提出物の収集など事務的な仕事をするだけになってしまった。生徒との交流の機会にできたのではないかと反省している。
    ・まずは生徒の名前を覚えることが、生徒と打ち解けるための第一歩となる。
    ・教育実習先で尊敬できる教員に出会うことができ、教員になりたいという思いが高まった。

     発表後、教職課程を履修する3年生からの質問にも答えました。3年生からは、指導案の作成にどのくらい時間が必要か、発問に対して期待した答えが得られない時はどうしたらよいか、など授業に関する質問が多く寄せられました。また、部活や給食の指導、服装など、教育実習全般にわたる具体的な質問も数多く出ました。3年生は、4年生からの自らの経験を踏まえた説明やアドバイスに、熱心に耳を傾けていました。



     教育実習を終え、教職課程修了が近づいた4年生は、教員になるために教員採用試験を受験します。現在、教員採用試験の真っ最中です。教員採用試験に合格した暁には、来年度の春から中学校、高等学校の教壇に立ち、国語の教員になるという夢が叶います。

    (文学部日本語日本文学科 教授 佐伯暁子)