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    日本語日本文学科:卒業論文を完成させました

    2024年1月17日(水) 文学部新着情報 お知らせの一覧

     文学部日本語日本文学科4年生が、1月11日(月)、12日(金)に卒業論文を提出しました。
     日本語日本文学科では、2年生から8名の教員のゼミに分かれ、自主的に選んだ課題について研究を進めます。卒業論文の作成にあたっては、ゼミでの発表、ディスカッションを踏まえ、分析の観点や方法を再検討することで、論理的に検証することを目指しました。また、ゼミでの学修のほか、学科の専門科目(講義科目)で得られた知見も数多く取り入れました。卒業論文は、4年間の学修の集大成です。



    提出された卒業論文の一部を紹介します。
    【古典文学分野】
    ・柿本人麻呂「石見相聞歌」論
    ・高橋虫麻呂「水江浦嶋子を詠む歌」論
    ・上代・中古古典文学における「星」
    【近現代文学分野】
    ・夏目漱石研究―『三四郎』に見る「田舎者」としての意識―
    ・宮澤賢治研究―星に重ねる現世の苦しみと救済―
    ・戦争心理学―大岡昇平の戦争体験から―
    ・筒井康隆論―「家族八景」の多角的分析―
    ・綿矢りさ研究―『蹴りたい背中』を中心とした、精神分析から考える思い込み―
    ・現代文学における死別と喪失の研究―『ドライブ・マイ・カー』と『永い言い訳』におけるプロセス―
    【日本語学分野】
    ・地域資源としての方言について―利用されている「方言」の『印象』と『対象』に着目して―
    ・定着している外来語について
    ・日本語の意味の変化について―「割愛」を調査対象として―
    【日本語教育分野】
    ・オンライン日本語教育実習が実習生に与える影響
    ・災害時の情報提供とやさしい日本語

     今年度卒業論文を提出した学生たちは、2020年度の入学生です。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、オンライン授業を余儀なくされました。慣れないオンライン環境の中でも着実に学修を積み重ね卒業論文を完成させたことは、素晴らしい成果です。
     卒業論文作成を通して身につけた課題発見能力、情報収集能力、分析力、表現力は、社会に出てからも必ず役に立ちます。卒業後の活躍を期待しています。

    (文学部日本語日本文学科 教授 佐伯暁子)