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    2022年度 甲南大学英語英米文学会主催「英語サミット」開催報告 12月7日(於 岡本キャンパス)

    2023年1月20日(金) 文学部新着情報 お知らせの一覧

     甲南大学文学部英語英米文学科では、学生と教員が参加する英語英米文学会(KEALL)を組織し、さまざまな活動を行っています。毎年、恒例となっているのが、年末に開催される「英語サミット」です。コロナ禍が始まって以後、ずっとZOOMを使っての開催となっておりましたが、今年は岡本キャンパスで収容定員が一番多い教室を利用して、久しぶりに1、2年生が全員集う対面での開催となりました。



     「英語サミット」の目玉は、各界で活躍する卒業生を招待しての講演会です。これまでJICA職員や航空会社の社員として活躍する先輩や、ニューヨークで女優として活躍する卒業生を招待してきました。
    本年度、登壇くださったのは、2006年に本学科を卒業した大西宏美さんです。大西さんは本学科を卒業後、アリゾナ大学の大学院に進学し、修士号を取得後、博士後期課程に進学。博士号を取得して、アイオワ州のグリネル大学での教育経験を経て、現在コロラド・カレッジで教員を務めていらっしゃいます。



     大西さんの人生の転機は、中谷先生との出会いにたどられます。中谷先生の英語学の授業を受講した大西さんは、言語学の面白さが忘れられず、4回生のとき内定を断り、大学院留学を決意します。苦学の末、博士号を取得し、現在、コロラド州の大学で教員として活躍されています。
     大西さんは講演の冒頭、「私は適当な人生を歩んできました」と語り始めたのですが、日本語アシスタントをしながら留学先の学費を免除してもらい、英語で研究活動を積み重ね、業績が評価されて大学の教職に就くためには、相当な努力が必要であったはずです。言語学の研究は面白い、という素朴な知的好奇心が、すべての努力の原動力になっていた点に、清々しさが感じられるご講演でした。



     講演会のあとは、恒例、KEALL執行部による基礎演習クラス対抗英語クイズ大会が催されました。まずは対面開催ならではの英語伝言ゲームからはじまり、英語ことわざクイズや音声記号クイズなどが出され、英文科らしいクイズの数々に会場は大盛り上がりとなりました。
    甲南大学文学部英語英米文学科では、単に英語を学習するだけではなく、英語を使った学びや、英語でキャリアを築かれている先輩方からの学びなどを通して、人生の役に立つ生きた英語の学びに力を入れています!
    (文責:英語英米文学科講師 浜本隆三)