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〈無人島ゼミ〉で漂着ゴミ問題を考える
2022年11月28日(月) 文学部新着情報 お知らせの一覧淡路島の洲本市沖に成ケ島という無人島があるのを知っていますか? 希少な海浜植物や海岸動物、そして素晴らしい景観で名高い島ですが、同時に、海流の関係から無数の漂流ゴミが漂着することでも知られています。人間科学科の西ゼミで、この成ケ島を訪れてゴミの実態を調べ、漂着ゴミの清掃活動に取り組みました。
海岸に打ち上げられたペットボトルや発泡スチロール、靴底、釣具、ボールなどのゴミは、想像をはるかに超える凄まじい量でした。ゴミは美観を損なうだけでなく、貴重な海浜植物や海浜動物の生育と生息をおびやかすと言われています。どれだけ拾っても拾いきれないゴミを前に、「海へ出る廃棄物をなんとかして減らさなくては」という思いを強くしました。
当日は「国立公園成ケ島を美しくする会」の方々が協力してくださり、成ケ島周辺の歴史と現状についてたくさんのことを教えてくださいました。特に考えさせられたのは「最近では多くの人がゴミ拾いに来て浜辺を踏み荒らすことで、逆に自然が荒らされる面もある」という言葉でした。環境を守りたいという気持ちをもって周囲に呼びかけると共に、確かな知識を持って問題解決に取り組むことの大切さを学ぶことができました。
(文学部教授 西欣也)