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水中考古学について学ぶ ―歴史文化学科・学芸員課程講演会―
2015年12月25日(金) 文学部新着情報
文学部歴史文化学科では博物館学芸員養成課程の一環として、毎年、様々な分野で活躍する専門家を招いて、講演会を実施しています。
今年度は、東海大学海洋学部講師の木村淳先生を迎え、「Curatorial practice and museum collection study ―西オーストラリア博物館とフィールド自然史博物館での経験―」というタイトルでの講演です。2015年12月12日(土)の午後に行われました。
木村先生は、海外での博物館学芸員の実践経験と専門分野であるアジアの海事考古学について、博物館が所蔵する海底遺物の陶磁器・インゴットのコレクション研究を例にお話されました。
学部時代における水中考古学との出会いにはじまり、水中考古学の教育研究拠点があるオーストラリアでの大学院時代、そこから広がった国際的な学芸員としての仕事のあり方、水中の文化遺産に関する国際協力と今後の課題等について、オーストラリア・シカゴ・日本の3点を結んだとても刺激と示唆に富んだ講演でした。
日本ではまだ未開拓の領野を切り拓くことも学芸員をめざす者の使命であることが伝わったのではないでしょうか。
(文責:文学部歴史文化学科 出口晶子)