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伊藤園「おーいお茶」新俳句大賞で都道府県賞
2015年12月08日(火) 文学部新着情報
伊藤園の「おーいお茶」の新俳句大賞で、を日本語日本文学科4年次福本真菜さんが都道府県賞(兵庫県)を受賞されました。おめでとうございます。
<以下は、福本さんから今回の受賞に際してのコメント>
友人に誘われて投句してみたのがきっかけで、受賞を知ったのも友人の連絡からでした。
二次予選通過の通知が送られてきたときも、まさかこんなに大きな賞を受賞するとは思っていなかったので、本当に驚きました。
受賞した句はお気に入りの句として投句したものだったので、それが評価されて嬉しさもひとしおでした。
「菜の花に埋もれて君のなお光る」(受賞句)
この句は私がまだ小学校低学年ぐらいのころの思い出の風景を詠んだものです。
母と妹と一緒に祖母の住む宮崎県を訪れたときに、西都原(さいとばる)古墳群に連れて行ってもらったことがあるのですが、そのころちょうどすぐ近くにあたり一面菜の花が咲き誇っている場所があったんです。
良く晴れた日の昼だったので、黄色い菜の花が太陽の光を反射して目を開けていられないぐらいまぶしかったのですが、その中ではしゃいでいる妹や後をついて行っている母と祖母はなぜかはっきりと見えていて・・・・・・そんな不思議な思い出を五・七・五に詰め込んだのがこの句です。
俳句は読む人それぞれの解釈があると思いますから、これがこの句の読み方と考えず、たくさんあるこの句の感想の一つとして知っていただければと思います。
↑普段俳句を書き留めるのに使っているメモ帳とペン。
俳句を始めたきっかけは些細なことで、中学・高校の授業で俳句を勉強した時に、いくつか「お、これ好き」と思う句があり、自分も俳句を作ってみようかなとメモ帳に俳句っぽいものを書き始めたのが始まりでした。
技法の勉強とかそういったかたいことは考えず、ただ自分が感じたことを五・七・五できれいにまとめられたらいいなと、俳句で遊ぶような感覚で詠んできました。
俳句というと難しい・お堅い・年よりくさいと感じる方も多いかもしれませんが、実際はかなりやりたい放題やっているジャンルだと日々感じています。また、ほかの人が作った俳句を見ていると、文体や季語の選び方、何を詠むのかなど、その人「らしさ」があふれてくるのも俳句のおもしろいところの一つかなと考えています。
今回の受賞で、俳句に少しでも興味を持ってくれる人がいれば嬉しい限りです。
(文学部日本語日本文学科4年 福本 真奈)