新着情報
地方でゲストハウスを立ち上げたカップルの生き方に学ぶ
2020年10月23日(金) 文学部新着情報文学部人間科学科のゼミ活動の一環として、豊岡市にある個性的なゲストハウスのオーナーからお話をうかがいました。
もともと「親密な空間」が魅力のゲストハウスがコロナ下で苦境にあえいでいると知ったゼミ生たちが、全国のゲストハウスのうち関心のある場所を調べることから、今回の活動が始まりました。オンラインでのインタビューに応じてくださったのは、豊岡市で「本と寝床、ひととまる」を経営する石丸佳佑さん・望さんご夫妻。コロナ禍の具体的な影響についても質疑ができましたが、お話をうかがっていくうちに、ゲストハウス運営に対するお二人の考え方や価値観、さらには人生観そのものにぐんぐん惹きつけられていきました。
関東出身のご夫妻が、豊岡市に移住して、地元の人々と協力しながら現在の素敵なゲストハウスを経営するまで道のりは、長く険しいものだったようです。とても穏やかで優しい雰囲気のお二人ですが、新しいことに挑戦するたくましさや自由な発想を受け取って、深く触発される時間となりました。
様々な工夫が詰まった「本と寝床、ひととまる」の中でも特にユニークなのは、寄贈された本を集めた図書のスペースです。その場で読んだり借りたりできるほか、宿泊客が滞在中に読み終わらなかったら旅を続けながら読み続けることもできるそうです。インタビューの後、ゼミでは自分たちに協力できることを話し合い、一冊ずつオススメの本を選んで寄贈しました。
(文学部教授 西欣也)