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    科学とあそぼ!2015「数字のジュモンを見つけよう」

    2015年9月14日(月) 知能情報学部新着情報
     皆さんは魔方陣を知っていますか。
     魔方陣は、3×3のマス目に、1から9までの数字をあてはめ、タテ・ヨコ・ナナメの合計がいずれも同じ値になるようにするものです。3×3だけでなく、4×4や5×5の魔方陣も考えられますが、大きくなるにつれて計算が大変になります。
     
     8月2日に知能情報学部が実施した「科学とあそぼ!」では、魔方陣を用いた「数字のジュモンを見つけよう」を展示しました。
     これは、魔方陣を解く際の、問題提示、画像処理・文字認識技術を用いた途中のヒント提示、最終的な解答提示を、高機能システムLSIのTegra K1 (NVIDIA製 Jetson TK1ボード)とカメラを用いて行うものです。
     
     このシステムは、小学生が算数への興味を持続してもらえるように、足し算を繰り返し行うパズルと、画像処理などの情報技術を融合したものとなっています。システムの主要な部分は、学生が中心となって、Python言語で開発しました。
     
    〔左:作成途中の魔方陣、右:ヒント提示の様子〕
     
     来場者には大変好評で、1度だけでなく、異なるパズルに何度も挑戦する小学生も多くいました。低学年の子供さんは途中で提示されるヒントを楽しみながら解答に取り組み、高学年の子供さんはヒントを見ずに最後の答え合わせだけをする、などの傾向がありました。算数への興味を持続させるためのツールとして、一定の有効性が示せたのではないかと思います。
     
    〔会場の様子〕
     
     今後は、魔方陣だけなく他の算数パズルへの展開、中学生および高校生にとっての数学への興味を持続させるためのシステム構築などに取り組んでいきたいと思います。
    (文責・知能情報学部 教授 若谷彰良)