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ぶんたすプロジェクトでリサーチフェスタに参加

2020年1月09日(木) 文学部新着情報

ポスター縮刷版と雑誌資料


 3回目を迎え、甲南大学の名物イベントになりつつあるリサーチフェスタ(2019年12月22日開催)に、文学部のぶんたすプロジェクトのチーム(歴史文化学科2名、日本語日本文学科2名、教員1名)として参加しました。

 リサーチフェスタは、文理の壁を越えてさまざまな研究分野のテーマをとりあげて、高校生と大学生が集まって、ポスター発表を行う催しです。また、ぶんたすプロジェクトは、文学部の学科の枠を超えて学びを展開する試みで、私たちは、「〈文豪〉ブームの今と昔」というテーマで参加しました。

 ポスターの「発表のポイント(見所、聞き所)」から私たちの研究テーマを紹介します。
 「近代日本の〈文豪〉をキャラクターにしたマンガやゲームが、2016年頃から話題になっています。近代文学についての伝統的教養が現代のサブカルチャーに結びついている興味深い事例です。本研究では、マンガやゲームのファンの実像、明治・大正期の〈文豪〉ブームの原点、文学記念館における〈文豪〉コンテンツとのコラボ企画という3点について考察を加えます。」

 iCommonsからその奥の甲友会館まで、Aゼロサイズのポスターが掲示された光景は壮観でした。午前、午後に口頭発表を行いましたが、午後からは参加人数も増えて会場全体が熱気に包まれました。
ポスター発表のよさは、発表される多様なテーマを、見て回ることで事前に知ることができる点です。
私たちも、発表のない時間帯はポスターを見て回り、テーマや、ポスターデザインの多様性にふれることができました。

 私たちの発表の際に出た質問を紹介しましょう。「今キャラクターになっている文豪と明治大正に人気だった文豪は同じか?」という質問が出て、「今も昔も人気でキャラクターになっているものもあれば、今はあまり知られなくなっている人もいる。文豪のメインキャラクターは主に教科書に載っている有名どころが多い」と答えました。今のキャラクター化された文豪も、大正期の雑誌『文章倶楽部』で成功者として若い読者の憧れの対象とされた文豪も、イメージを消費するという構造では共通点を見出すことができます。

 質問に答えることで、私たちも、文化資源の消費という点で、今と昔に共通性があることを確認し、人文学的な研究と現実社会の接点という課題にも出会うことができました。
 残念ながら賞はとれませんでしたが、交流を楽しみつつ学ぶという貴重な時間を過ごすことができました。
(日本語日本文学科 教授 木股知史)


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