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歴ラボ遺跡めぐり班 秋の嵐山と幕末維新の歴史を探訪

2020年1月07日(火) 文学部新着情報

 歴史文化学科には、「歴らぼ」という学生の自主的な研究班があります。学生たちが関心のあるテーマごとに集まり、自分たち自身の力で学びを深めています(詳しくは、こちらをご参照下さい)。その一つに、遺跡めぐり班があります。各地の史跡を訪ねて、現場で歴史の重みを体感しています。
 2019年秋の活動として、11月24日(日)と12月8日(日)に、京都を舞台としたフィールドワークを実施し、延べ15名の学生が参加しました。

◆11月24日(日) 紅葉の嵐山をたずねる
 紅葉が有名で観光客も多い時期の嵐山、今回は天龍寺と祇王寺を訪れました。
 前者は、14世紀前半に創られた臨済宗の名刹で、建設費用として元との交易利益を利用しようとして「天龍寺船」を就航させたことでも有名。また、嵐山を借景とした池泉回遊式庭園はとても有名です。
 室町時代の華やかな寺院建築を後にした後は、渡月橋を中心とする嵐山の観光メインストリートから奥にはいった、竹林と楓に囲まれてひっそりとしたお寺、祇王寺を訪れました。このお寺、もともとは法然上人の門弟良鎮が創ったといわれている往生寺の境内にある草庵をベースにしております。このお寺、『平家物語』にも登場しますが、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が、清盛の心変わりのために出家して入寺した悲恋の尼寺として有名です。
 嵐山一帯の中世史跡をめぐる中で、きれいな紅葉に囲まれつつ、歴史の重層性を体感しました。




◆12月8日(日) 金閣寺探訪と幕末維新の学習
 秋の第2回目は、北山にある金閣寺と東山にある明治維新ミュージアムの霊山歴史館を訪れました。
 前者は、あまりにも有名な臨済宗相国寺派の禅寺で、足利義満が創らせた室町時代の史跡です。義満は、山荘の舎利殿を中心に、極楽浄土の世界を創出しました。深い宗教的想像力で作り出された歴史的空間に身を置いてみると、当時の人びとが信仰や宗教をどのように考えていたのか、少しわかるきもします。
 後者の施設は東山にありますが、1970年に幕末維新期を研究する専門博物館として全国に先駆けて開設されました。当時を生きた人々が実際に使っていたものが多数展示されています。歴史のモノからコトを想像できるように設計されています。




 春の史跡巡りに続き、学生自身が適切な訪問場所を見つけ、自ら企画・運営して、現地を訪れます。歴史の現場を訪れ、自分の足と目を使って現物をみることで、毎回新しい発見があります。
 関西にはたくさんの史跡があります。参加者たちは、歴史の現場を実際に訪れて、大学での講義だけではえられない、豊かな歴史的想像力を身に着けています。
                           (歴史文化学科 教授 髙田 実)