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上回生から新入生へ心温まるメッセージ届く
2021年8月10日(火) 共通教育新着情報コロナ禍での大学生活に、不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。特に、新しい生活を心待ちにしていた新入生は、入学早々にオンライン授業が始まり、キャンパスに行って友達をつくることも難しい状況でした。誰もが大きな衝撃を受けて始まった2020年春、甲南大学の上回生から新入生に温かいメッセージが届きました。
「授業もしっかり受けつつ、バイトばかりではなく大学生らしく友達ともしっかり遊んで沢山の思い出を作ってください。 大学の講義室での講義がどんなものかまだイメージできないと思うけれど、すごく楽しいのでぜひ楽しみにしていてください」
「まずはご入学おめでとうございます。 滑り止めとして受けたこの学校に通うことに最初は不満しかありませんでしたが、徐々にこの学校の素晴らしい特徴に気づきました。少人数制により教員との距離が近くなること。甲南大学にはカフェ等を含む様々な設備が完備されていて、特に理系棟にある装置はどの学校にも負けていません。それに調べれば簡単にわかりますが、文型理系問わず選りすぐりの教授、教員が揃っています」
「大学生はあっという間に終わってしまいます。 高校とは違い、自ら行動をおこさないと何もないまま終わって いってしまいます。後悔しないように積極的に行動をおこしていってください 今年度はコロナウイルスの影響により、先輩への繋がり、サークルや学生団体 への繋がることが難しいかもしれません。ですが、現在学生団体等でオンライン新歓 等を行っています。オンラインでできる新歓に参加してみるのもいいと思います」
◆それは「ボランティア論」から始まった
これらのメッセージは、基礎共通科目「ボランティア論」を受講していた150名を越える上回生が、新入生に贈ったメッセージです。担当教員の高橋真央先生が「入学式も参列できず、履修登録も一人でやらねばならない、友達も作る時間もなかった1年生に対して、メッセージとアドバイスを贈ってください!」と受講生に呼びかけたところ、たくさんの心温まるメッセージが寄せられました。
高橋先生は甲南女子大学の教員で、非常勤で本学の「ボランティア論」を担当されているため、メッセージをできるだけたくさんの新入生に届けるべく、筆者に相談が寄せられました。そこで複数の教職員が協力し合って、1年生が多く履修している基礎共通科目「共通基礎演習」の約300名の受講生に、急きょ届けられることになりました。
◆「往復書簡」に発展
メッセージを受け取った1年生からは、上回生宛にたくさんの返信が届きました。
「メッセージをくれた先輩方、大学に行けず不安で仕方なかったので、とても嬉しかったです」
「なかなか大学に通うことができず不安だったけれど、メッセージを読んで少し和らいだ気がしました。今自分にできることを頑張りたいと思います。ありがとうございました」
「アドバイスや激励のメッセージありがとうございます。コロナの影響で、先輩との交流も少ない中、このような形で先輩方の生の声を聴くことができとても嬉しいです! おおげさかもしれませんが、甲南にきてよかったと思いました。一年生の多く学生は、不安がありながら毎日を過ごしていると思います。そんな時は、先輩の力も借りたいです」
思いがけず往復書簡に発展し、新入生を思いやる上回生のメッセージには、教職員も大いに心温まり、また、励みになりました。2021年度はさらに規模を拡大して、270名を超える上回生より、のべ800名を越える新入生に応援メッセージを届けることができました。甲南大学の日常の一コマです。
(共通教育センター 特任准教授 岡村こず恵)