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    学生より「まちゼミ2020」の成果報告がありました

    2021年3月04日(木) 地域連携新着情報

     「まちゼミ2020」の成果報告について、レポートが学生より届きましたので、お知らせいたします。

    ◆「まちゼミ2020」とは
     甲南大学と岡本地域の関係性の変遷を探る「岡本・原風景調査プロジェクト」は、2018年度から3か年のプロジェクトで、本年度が最終年度である。年表、地図、商業動向、人口動向、写真資料等から、地域の大きな変化をもとに(図1)時代区分の仮説を立て、それに基づいて文献・ヒアリング調査を実施した(図2)。詳細は、前回の報告を参照いただきたい。今回は2020年12月20日に実施された研究発表の場である「リサーチフェスタ」、2021年1月11日に実施した商店街関係者や調査協力者向けの成果報告会とその成果を中心に報告する。


    図1:地形図から読み解く土地利用の変容


    図2:岡本地域の時代区分の仮説


    ◆リサーチフェスタにて成果発表
     「リサーチフェスタ」とは高校生・大学生・大学院生が研究成果を発表、また議論する甲南大学のイベントである。2017年度から3年間で累計2,329人が参加する年に1回の大規模な集会であるが、2020年度は新型コロナウイルス感染予防対策のため、オンラインソフトzoomを活用して開催された。
    私達は3年間の集大成として結果を残したいと思い挑んだが、残念ながら賞の獲得には及ばなかった。緊張したうえ想定外の質問に十分答えられず、悔しい思いをした。しかし、自分達の発表だけでなく、他の参加者の発表を見る・聞く事による学びも大きかった。プレゼンテーションにおいて、準備量や練習量、そして話し方が重要であると高校生の発表から学んだ。自分達の中だけで研究を終わらせずに、他者に向けて発表したことによって、多くの気づきを得た。

    ◆まちゼミから学んだ事
     数多くの文献やヒアリング調査から、甲南生と岡本商店街との関わりが時代と共に大きく変遷してきたことが読み取れた。しかし、関わり方は異なっても、商店街の方々の岡本や甲南生を見守る姿勢は変わらず、甲南大学の卒業生も岡本商店街を大切な思い出の場所として記憶していることが分かった。また、現在では学生の顧客としての関わりは減少傾向にあるが、授業やボランティアなど新たな面で関係性を築いている動向も明らかになった。これらのことから、商店街関係者向けの成果報告会では、地域連携・ボランティア系科目の充実や、商店街にアンテナショップを開設し、近隣の甲南女子大や神戸薬科大学とも共同で商店街との交流機能を持たせる案などを提案した。甲南学園創立者の平生釟三郎氏の言葉である「共働互助」の伝統を、今後も続けていきたい。

                          チームを代表して マネジメント創造学部1回生 菊橋 璃慧

    【まちゼミ2020メンバー】
    文学部  歴史文化学科3回生 中越悠斗/1回生 前田彩花
    経営学部 経営学科2回生 岸田康平
    経済学部 経済学科1回生 上村優以花、橋本東奈
    マネジメント創造学部 マネジメント創造学科1回生 河村日向子、菊橋璃慧
    指導教員:甲南大学 共通教育センター 特任准教授 岡村こず恵