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    地域の課題解決に取り組む力を育む ~関西湾岸SDGsチャレンジ 和歌山市~

    2021年1月27日(水) 地域連携新着情報

     和歌山市内にある高校生4名と甲南大学生4名の総勢8名で『和歌山電鐵貴志川(きしがわ)線の乗降者数の増加』に挑む「チーム 貴志快晴(きしかいせい)」を結成し、貴志川線の利用状況、貴志川線沿線地域の調査そして、アイディアの提案をしました。

    ◆貴志川線とは
     和歌山電鐵貴志川線には私鉄初の猫の駅長である「たま駅長」をモチーフにした「たま電車」をはじめ、「いちご電車、おもちゃ電車、うめ星電車」などのデザイントレインが走っており、集客力のある観光資源として活躍しています(図1)。一方で、和歌山県は県外進学率が80%を超えており、(これは全国で一番高い割合です)若年層、労働人口の減少が問題となっています。高齢化が進む中で地域の足たる貴志川線をどの様に存続させるか、この問題に頭を悩ませておられます。


    図1 和歌山電鐵貴志川線の「うめ星電車」前にて(2020年11月8日、岡村撮影)


    ◆フィールドワーク(現地調査)
     そこで私たちは、まずSDGs(世界の未来を変えるための17の目標)について学び、和歌山市役所の方から和歌山市の魅力や貴志川線の現状についてのお話を伺ったうえで、各自が調べた内容を共有しました。また、2020年11月7日から8日にかけて貴志川線沿線地域に赴き、沿線地域の課題の実態を現地調査(フィールドワーク)しました(図2)。「和歌山電鐵株式会社」、「和歌山市交通政策課」、「山東まちづくり会」、「貴志川線の未来を“つくる”会」に聞き取り調査を行い、これまでの取り組みを伺いました。「住んでもらうまでいかなくとも関係人口(地域や地域の人々と多様に関わる人々のこと)を増やしたい」、「地域が発展したとしても景観は守りたい」、「貴志川線がなくなると通勤通学が大変になる」など、貴志川線及びその沿線地域のことを大切にされていることを実感しました。


    図2 和歌山電鐵(株)へのヒアリング調査
    (2020年11月7日、岡村撮影)


    これから朝日新聞社の記者の方にも助言を受けながら、高校生と大学生が週に1回Zoomを利用しての会議を開催し、貴志川線の利用促進策についての検討を重ねます。結果は、あらためて報告します。
    (甲南大学 経営学部 1年生 玉井 萌菜弥)

    参加者:
    【甲南大学】
    マネジメント創造学部 3年生 鎌田 基寛、香山 遥希 2年生 阿蘇 由城
    経営学部 1年生 玉井 萌菜弥
    【市立和歌山高校】
    2年生 八木 莉純、上田 ひかり、山本 遥菜、室 有華 
    ・指導教員:甲南大学 共通教育センター 特任准教授 岡村 こず恵